ブラジル代表のアンチェロッティ監督(66)が12日、スペイン紙アスのインタビューに応じた。その際、代表チームや昨季まで監…

ブラジル代表のアンチェロッティ監督(66)が12日、スペイン紙アスのインタビューに応じた。その際、代表チームや昨季まで監督を務めたレアル・マドリードについて、さまざまな質問に答えている。

ビニシウスがRマドリードでたびたび見せているワールドクラスのプレーを代表チームで披露できない理由について、「確かにビニシウスはブラジル代表でこれまで、Rマドリードでいつも見せているレベルに達していなかった。しかし、最近の試合では改善されており、ブラジル代表でもゴールやアシストを記録し、とても良いプレーを見せている。彼のクオリティーに異論を唱える者はいない。ビニはトップクラスの選手だ」と擁護した。

Rマドリードで出番をほとんど得られず、不遇の時期を過ごしているエンドリッキがワールドカップ(W杯)のメンバーから漏れるかという質問に対しては、「彼はブラジルサッカー界が生んだタレントの一人であり、非常に重要な選手だ。その件に関しては評価中だよ。しかし、私が『エンドリッキはW杯に出場するためにRマドリードを退団すべきだ」と言ったというのは事実ではない。それはRマドリードと選手の問題だ。私がそう言ったと話している人は間違っている。彼はクラブと話し、両者にとってベストの決断を下さなければいけない』とコメントした。

来年のW杯に向けて注目のひとつとなる、サントスFWネイマールの代表復帰の可能性については、「彼の才能に疑問を持つ者はいないが、最近はけがの問題を抱えている。今は復帰しているが、ベストコンディションを取り戻す必要がある。今日のサッカーはフィジカル面が非常に厳しくインテンシティーがとても高いので、それは当然のことだ」と返答した。

アンチェロッティ監督はまた、今季ここまで公式戦16試合で13勝1分け2敗と好成績を残しているにもかかわらず、多くの批判を浴びているRマドリードについても言及した。

その際、そこでの大きなプレッシャーに対処する方法を求められると、「アドバイスは何もできない。私はブラジル人選手のパフォーマンスを見たいので、Rマドリードの試合はすべて見ているし、チームはとても良い状態だと思う。ほぼすべての試合に勝利しているが、残念ながらサッカーは常に勝てるわけでない。引き分ける時もある。Rマドリードで学んだことのひとつは、あそこでの引き分けは危機の前兆だということだ(笑)。あまり冗談ではない。それに慣れる必要がある。監督の大きな評価は結果で決まることは誰もが知っており、これまでの結果はかなり素晴らしいものだ。リーグ戦では単独首位に立ち、欧州チャンピオンズリーグではトップ8入りしている。シャビにこれ以上何を求めるというんだ!」と話した。

シャビ・アロンソ監督がRマドリードで成功を収められるかという質問については、「もちろんできる。特に守備が固いチームで、前線も非常に強力だ。エムバペは絶好調で、ベリンガムが復帰した。シャビは問題なく成功を収められると思う」と太鼓判を押していた。(高橋智行通信員)