「エイブル トライアウト 2025」(12日、マツダスタジアム) 日本プロ野球選手会が主催した「エイブルトライアウト2…
「エイブル トライアウト 2025」(12日、マツダスタジアム)
日本プロ野球選手会が主催した「エイブルトライアウト2025~挑め、その先へ~」が12日、マツダスタジアムで行われ、38人が参加した。選手会主催として初の開催で、ファンや関係者ら4174人が来場。前阪神・森木大智投手(22)は最速149キロの直球やツーシームなどを駆使してNPB復帰へアピールした。
初球から勢いよく投げ込んだ。森木は2カ月ぶりの実戦で、成長し続ける姿を見せた。先頭の前広島・松山にいきなり最速149キロをマーク。中前打を打たれたが、直球の威力は健在だった。前広島・山足には新たに習得したツーシームで遊ゴロに抑え、晴れやかな表情でマウンドを降りた。
戦力外通告を受けてから1カ月半の間、右腕の心の炎が消えることはなかった。「今シーズン中よりはいい姿を見せたい、少しでも成長した姿を見せられるようにと強い思いを持ちながら過ごした」。キャッチボールで時折投げていたツーシームの変化量が最近になって大きくなり、実戦で使うことを決意。「キャッチボールから見直した」と、直球と新球に磨きをかけて臨んだ。
2021年度のドラフト1位で阪神に入団したが、結果が出ず、悔しさもあった4年間だった。それでも「まだまだ伸びしろがあると再確認できた」。今後はNPB復帰を目指しながら、社会人野球なども視野に入れていく。「まだスタート。世界一の投手になる目標は変わらない」。虎のドラ1は新たな道へ進むべく吉報を待つ。