阪神からドラフト2位指名を受けた谷端将伍内野手(21)=日大=が12日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金700…

 阪神からドラフト2位指名を受けた谷端将伍内野手(21)=日大=が12日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約を結んだ。憧れの選手だった、デイリースポーツ評論家の金本知憲氏から激励のサインを受け取り、決意を新たにした。期待の即戦力は“アニキ”のようなチームの顔に成長する。(金額は推定)

 大好きだったスーパースターからのサイン色紙を手に、谷端の表情が一瞬で少年のようになった。「ありがとうございます。頑張ります!」。大ファンだった金本氏からの贈り物。タテジマに袖を通す実感が、より一層湧いてきた。

 テレビで阪神戦を見ているとき、幼心ながら金本氏の打撃に引きつけられた。そこから時を経て、同じプロの世界へたどり着いた。長く野球を続け、2000安打を目標に掲げる谷端にとって目指すべき存在だ。

 一番のアピールポイントは「広角に長打を打てる」ことと「勝負強さ」。さらには二塁、三塁と内野を本職としながら、外野も守れる点だ。大学では、全体練習後に居残りで守備練習をするのが日課だった。

 守備では高い壁が待っている。この日、発表されたゴールデングラブ賞には阪神から7人が選出された。二塁・中野、三塁・佐藤輝の名前もある。「雲の上の存在」と、現時点でのレベルの差は十分に理解している。

 その上で「中野さんにはボールの見方を聞きたい」と早くも前のめり。「先輩方に負けないように、レギュラーをつかみ取れるように、強い気持ちを持って頑張りたい」と力を込めた。

 即戦力として期待される中、1年目の目標について「まずは開幕1軍」とターゲットを定めた。偉大な背中を追いかけながら、阪神を代表する選手に成長していく。

 【谷端アラカルト】

▽谷端将伍(たにはた・しょうご)

 ◆生まれ 2004年3月17日生まれ。石川県白山市出身

 ◆家族構成 父、母、姉

 ◆サイズ 身長178センチ、体重80キロ

 ◆血液型 B

 ◆投打 右投げ右打ち。主に二塁、三塁を守り、外野経験もあり

 ◆球歴 東明小1年から松任ブルーウイングスで野球を始め、星稜中では軟式野球部に所属。星稜では2年秋からベンチ入り。日大では1年春にデビューし、3年時は春秋連続で首位打者。今夏の日米大学選手権で大学日本代表を経験。1部での通算成績は打率.283、6本塁打、28打点

 ◆足 50メートル走6秒2

 ◆遠投 115メートル

 ◆趣味・特技 運動すること、特にサッカーが好き

 ◆座右の銘 「執念」。何事にも流されずにとにかく食らいついてという意味で、野球以外でも心がけている

 ◆好きな芸能人 ダイアン・津田。お笑いは時々見ている