日本ハム玉井大翔投手(33)が“金子式増量作戦”で球速アップを目指す。12日、エスコンフィールドで自主トレ。腰痛で1軍登…

日本ハム玉井大翔投手(33)が“金子式増量作戦”で球速アップを目指す。12日、エスコンフィールドで自主トレ。腰痛で1軍登板なしに終わった昨季から、今季は投球フォーム見直しも奏功して40試合登板で3勝2敗1セーブ17ホールド、防御率2・25と完全復活した。金子コーディネーターから指南された筋力アップ法で今オフは体重3キロ増が目標。肉体を進化させて直球のスピードアップを図る。

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復活から進化へ、玉井が今オフは土台となる肉体を増強する。秋季キャンプ後もエスコンフィールドで自主トレを続ける右腕は来季へ向けて「球速。タイプ的に球速で勝負するタイプじゃないですけど、やっぱりもうちょっと出れば、ピッチングも少し楽になるんじゃないかなっていう部分もある」。得意球のシュートなどをより生かすためにも、直球のスピードアップをテーマに掲げた。

“新旧背番号19会談”で決めた取り組みだ。10月下旬の秋季練習中に「金子さんと話して、ちょっと増量してみようかなと。体の面でもう1回鍛え直して出力を上げられれば」。玉井の前に19番を背負っていた金子コーディネーターと話す中で球速アップを目指すために増量することを決意。今季キープしていた体重78キロから「2、3キロぐらい増やせれば」と設定した。

増量法も金子コーディネーターから助言された。「金子さんがめちゃめちゃ筋量が上がってるらしくて。めっちゃトレーニングしてるんですよ、朝早くから。2年で9キロぐらい。そういう自分の体験談も踏まえて『脂肪を上げないで筋肉を増やそうとしても時間がかかって難しい。1回全部上げてから絞っていくイメージの方がいいよ』って」と指南された。

まずは食事量を増やしていく。「タンパク質とかは気にしますけど、そこまで気にせずに量を頑張って食べようかなって」と肉体を大きくする過程を経て、トレーニングも並行しながら目標の体重80キロを目指す予定。今季の直球の平均球速は144キロほど。土台をパワーアップさせて、来季もブルペンを支える。【木下大輔】