<トライアウト>◇12日◇マツダスタジアム21年ドラフト1位の森木大智投手(22)が度胸満点の投球をみせた。「(戦力外)…
<トライアウト>◇12日◇マツダスタジアム
21年ドラフト1位の森木大智投手(22)が度胸満点の投球をみせた。
「(戦力外)通告を受けてから練習して使えるなと」と披露したのは新球種のツーシーム。打者3人に対し、1安打1四球を「僕の持ち味は真っすぐの強さで押していく。できたり、できなかったりだったですが、久々の実戦をすごく楽しめました」と振り返った。
先頭の広島松山に高め直球を中前に運ばれた。続くソフトバンク川原田にはカウント2-0からツーシームを投げ込んだ。習得直後にもかかわらず内角に放って空振りを奪った。
高知高から21年ドラフト1位で阪神に入団。鳴り物入りで入団した右腕は、ルーキーイヤーの22年から1軍戦2試合に先発を果たした。2年目以降は1軍が遠のき、昨オフに育成契約を締結。再び支配下返り咲きを目指した1年だったが1軍登板はなし。ウエスタン・リーグ14試合に登板し、防御率13・81で白星はなかった。
「ストライクゾーンでしっかり勝負できる自信できてきた。もっと勝てる投手になりたい」「もちろん野球はまだまだやりたい。目標がある。まい進していきたい」。まだまだ野球人生は終わらせない。
◆森木大智(もりき・だいち)2003年(平15)4月17日、高知県土佐市生まれ。高知中時代は軟式で150キロを計測し、3年春夏に全国制覇。高知高では甲子園出場なし。21年ドラフト1位で阪神入り。22年8月28日中日戦でプロ初登板。同年2試合に先発するも白星なし。昨年11月に育成契約となり、背番号は「20」から「120」に変更された。今季はウエスタン・リーグ14試合に登板し、防御率13・81。184センチ、94キロ。