<トライアウト>◇12日◇マツダスタジアム元ヤクルト久保拓真投手(29)は打者3人に対し、1安打無失点だった。先頭の西武…
<トライアウト>◇12日◇マツダスタジアム
元ヤクルト久保拓真投手(29)は打者3人に対し、1安打無失点だった。
先頭の西武松原には右前打を打たれたが、後続はしっかりと抑えた。最速は138キロ。「僕みたいな投手は左のインコースに投げられないと生きる道はない」と内角を強気に攻めきった。
打撃投手からの再挑戦だった。18年ドラフト7位でヤクルトに入団。22年に自己最多29試合に登板し、防御率2・70と貴重な中継ぎ左腕としてリーグ連覇に貢献した。23年10月に戦力外通告を受け、現役続行を希望して同年のトライアウトを受けたが、吉報は届かずに引退を決断。翌24年からはオリックスで打撃投手に就いていた。
「ヤクルトの現役の時はコントロールが悪かった。バッピ(打撃投手)を経験して、もう1つ自分の野球スタイルが上にいけたかなと思いました」。昨年、プロ再挑戦を決意して、関西独立リーグに入団。今季は最多勝、最多奪三振のタイトルをつかみMVPの看板を持って、2度目のトライアウトに臨んだ。
「体は全然けがもなく万全。持っている力は出せたかなと思います」。ヤクルト時代は60試合登板1勝1敗。再び、数字を積み上げる機会を求め、吉報を待つ。