西武育成1位八王子学園八王子・新井唯斗内野手(18)が12日、東京・新宿プリンスホテルで入団交渉を行い、支度金350万円…

西武育成1位八王子学園八王子・新井唯斗内野手(18)が12日、東京・新宿プリンスホテルで入団交渉を行い、支度金350万円、年俸280万円(金額は推定)で合意した。

「今までは正直実感がなかったんですけど、本日内諾を終えてうれしい気持ちもありますし、やらなきゃいけない覚悟はもうできています」と自覚を強めた。「まず目先の目標として、支配下登録を目指して、ゆくゆくは西武ライオンズの柱として戦えるようになりたい」と誓った。

チーム事情から3年春に外野手からショートへポジションを変えた。183センチ、80キロの大型ショートとしての将来性が高く、竹下潤アマチュア担当スカウトは「足と肩があり、外野でも勝負できる。いろんなポジションをやってもらいたい」と期待を寄せた。

同じ高校出身では4学年上に羽田慎之介投手(21)が西武に在籍。「グラウンドに来たときに1度会ったことがあります。すごく大きかったです」と振り返り、最速160キロ左腕との紅白戦での対戦を熱望。「真っすぐがとても速くて、スライダーも切れる印象がすごくあるので、初球からどんどん狙っていきたい」とイメージを膨らませた。

のめり込むと止まらない。中学時代にはピアノとギターを独学。練習を始めてわずか2カ月、全校生徒たちの前で「正解」(ロックバンドのRADWIMP)をピアノ演奏した。好きなことはとこんやる。コツコツと突き詰めることは野球にも応用できる。野球漫画「ドカベン」の殿馬は知らないというが、超一流のピアノ演奏の腕前を生かした「リズム打法」が売りの人気キャラのように、音楽×野球の掛け合わせでプロの舞台で勝利の旋律を奏でる。【平山連】