<トライアウト>◇12日◇マツダスタジアムソフトバンク又吉克樹投手(34)は「気持ちの整理もつきましたし、本当にいい準備…

<トライアウト>◇12日◇マツダスタジアム

ソフトバンク又吉克樹投手(34)は「気持ちの整理もつきましたし、本当にいい準備をして迎えられたかなとは思います」と打者3人との対戦を振り返った。

先頭のサポート選手を139キロ内角直球で詰まらせて三飛。広島中村は内角シュートで死球としたが、西武松原は二ゴロに仕留めた。最速は140キロだった。「死球は1つありましたけど、あれはもう自分のシュートを投げる以上、あれを甘く入って打たれるぐらいだったらっていう野球人生をやってきたので。そこに関しては、もったいないなとかっていうのはないですね」とプライドをにじませた。

21年オフに中日から国内FA権を行使してソフトバンクに加入。今季が4年契約の最終年で1軍登板なし。9月30日に戦力外通告を受けた。「球団の方に僕は早めに出してもらって、それで過ごさせてもらった」と調整してきた。「自分の中で緊張して、周りが見えないのかなと思ったんですけど、そこは1カ月半、自分がやってきたことは間違いじゃなかったなと感じました」と後悔は残さなかった。

通算成績は503試合に登板し、47勝32敗、173ホールド、11セーブ、防御率2・84。「体がもう本当に元気なので。走れますし、投げられもする」と気力はみなぎる。「海外に行ってもいいと思ってやってますし、今回もそういう方たちは見に来てるって話も聞いてたので。そういう意味では、どこに行っても野球のレベルアップはできると思う。しつこく現役にしがみつきたいなと思います」と言葉に力を込めた。