阪神の近本光司外野手が11日、今季取得した国内FA権を行使せず残留することを発表した。西宮市内の球団事務所で会見し、決…
阪神の近本光司外野手が11日、今季取得した国内FA権を行使せず残留することを発表した。西宮市内の球団事務所で会見し、決断の要因に挙げたのは「ファンの歓声」と説明した。
入団1年目から中堅のレギュラーを獲得し、大歓声の後押しを受けながら安定した成績を残してきた近本。「やっぱり甲子園で7年間やってきて、ファンの方だったり、その歓声であったり、その中で野球するっていう素晴らしいことを、それをこれからも続けたい、その中で楽しく野球したいなという風に思いました」と説明した。
交渉の経緯や思いなどを包み隠さず語った近本。以下、会見での一問一答。
-報告を。
「今回、FA権を行使せず、残留することを決めました」
-決め手は。
「そうですね。やっぱり甲子園で7年間やってきて、ファンの方だったり、その歓声であったり、その中で野球するっていう素晴らしいことを、それをこれからも続けたい、その中で楽しく野球したいなという風に思いました」
-球団からはどのような話が。
「コンスタントに毎年大きなケガなく、成績を安定して残してくれた、っていうところを評価していただいたなと思っています」
-それを聞いてどう感じた。
「大きな、なんて言うんだろうね。成績を残すとか、ケガして離脱するとかではなくて、本当すごい成績を残せたかって言われると、そうではないと僕は思っているので、これからの、これから先、まあ、引退に近づいてくるので、そういった意味では安定して、常に期待に応えられる選手でこれからもいたいなと思います」
-チームメートとは相談した。
「相談というか…話はします。まあ、僕の権利だから、本当納得いくところまでっていうのは、こうした方がいいよとかっていうのはね、選手それぞれ言ってましたけど、それも踏まえて、自分の意志を自分が決めた決断です」
-この決断に至るまでの時間は長く感じたのか。
「めちゃくちゃ長かったです。ほんと、いろんな話をしましたし、そうですね、契約以外でも、のことも話しましたし、まあほんと、11日っていう期限がある中で、自分の決断と自分の思いと、本当に悩みましたし。でも最終的にはまた来年からまた頑張ろうっていうモチベーションで、モチベーションを持ってやることを決めたので、また来年が楽しみだなと今思っています」
-プレー以外のことを考えるのは難しかった?
「そうっすね。細かいところとかね、本当雑なんで。まあいいかっていう性格もあるんで。でもやっぱり自分の大事な、これから先あと何年野球ができるかわからないので、その中でモチベーションっていうところを大事に球団に伝える。球団からもそういうところを話し合って、野球以外でもそういう考えるのはこれから先、何回あるかわからない。いい経験できたかなと思います」
-阪神はどのような球団?
「小さい時からタイガースを見てきて、まさか僕がタイガースのドラフト1位で選んでいただいて、すごい縁がある球団だなと思いましたし、このチーム入った時は11年、12年優勝してなかったんで、なんとかこのチームで優勝したいっていう思いで頑張ってきて。2年前と今年優勝することができて、本当にこのチームで頑張ってきてよかったですし、それをまたファンの人と球団の人と、またチームメートと、それに関わるような人と、また喜びを分かち合いたい。それをモチベーションに、また個人的にも今までよりも楽しく野球できたらいいなと思える球団です」
-残留を決めた。どのような姿をファンに見せていきたい?
「まあ楽しくやってるところ。楽しく、新しいことに挑戦して、年齢を重ねるにつれて体も変わってくると思うんですけど、それも僕の野球人生だと思いながら、いろんなことにチャレンジして。失敗もすると思うんですけど、それもきっと温かく見守ってくれると思うんで。僕は僕らしくやりたいなと思います」
-最後にタイガースファンに一言。
「来年からも皆さんの前で甲子園球場の歓声を聞きながら楽しく野球をすることができます。また皆さんと優勝して、喜びを分かち合えるように僕は一から頑張っていきます」