アトレチコ・マドリードは10日、アポロ・スポーツ・キャピタルがクラブの筆頭株主になることで合意したと発表した。この取引は…

アトレチコ・マドリードは10日、アポロ・スポーツ・キャピタルがクラブの筆頭株主になることで合意したと発表した。この取引は来年3月までに完了する見込みだ。

アポロ・スポーツ・キャピタルは、1990年に創設された9080億ドル(約140兆円)の資産を運用するアメリカの投資ファンド、アポロ・グローバル・マネジメントの子会社。スポーツやライブイベントへの投資を専門としている。Aマドリードの長期計画を支援する投資を行う予定であり、その中にはホームスタジアムに隣接する新たなトレーニング施設の建設が含まれている。

今回の合意で、アポロ・スポーツ・キャピタルが筆頭株主になるものの、エンリケ・セレッソ会長とミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOはそのままの役職でとどまり、引き続きクラブの指揮を執るという。

スペイン紙ムンド・デポルティボは持ち株比率に関して、アポロ・スポーツ・キャピタルが51%~55%、クオンタム・パシフィックが25%、のミゲル・アンヘル・ヒル・マリンCEOが10%、アレス・マネジメントが5%、エンリケ・セレッソ会長が3%、残りが少数株主になると伝えている。

スペイン紙アスによると、Aマドリードの主要株主とアポロ・スポーツ・キャピタルとの交渉において、資産や選手の評価額から、クラブの価値が約25億ユーロ(約4375億円)と評価されているという。そして今回の取引はスペインのサッカークラブの売買において、史上最高額の10億ユーロ(約1750億円)を超えるものになるとのことだ。

一方、スペイン紙マルカは、アポロ・スポーツ・キャピタルが株式の55%を購入するために、13億ユーロ(約2275億円)を費やしたと報じている。(高橋智行通信員)