西武は10日、メジャーリーグへの挑戦を希望している今井達也投手(27)について、今オフのポスティングシステムを使っての移…
西武は10日、メジャーリーグへの挑戦を希望している今井達也投手(27)について、今オフのポスティングシステムを使っての移籍を容認すると発表した。
広池浩司球団本部長(52)は「難しい判断ではありましたけど、本人が一貫して、数年前からメジャーへ思いを語ってたんで、そこを考えて、最終的には判断しましたというところです」と話した。
同一球団から同じ年に2人の投手がポスティングシステムでメジャー移籍となると、NPB史上初となる。特に今井は3年連続2桁勝利を挙げるなど、チームの大黒柱でもある。同本部長は「特にこの2年は数字的にも非常に貢献してくれた投手なので。来年以降のこと考えるとやはり難しい。チームの強化を預かるものとしては難しい判断でした」と苦悩の上の判断だったことをあらためて説明した。
高橋光成投手(28)とともに先発右腕として投げた年間311回2/3は、容易に埋められる数字ではない。「編成的な部分でもなんとか整えて、春を迎えたいなと思っています」と今後の補強へ進んでいく。
先発投手候補はもちろんながら「得失点というところを考えた時に、当然失点を少なくするっていうやり方もありますし、得点を増やす(のもあります)。その中でなんとかプラスを積み上げられるように。投手に限らず、全体の戦力アップっていうのを考えていきたい」と構想する。
野手では国内FA権の行使を宣言した日本ハム石井一成内野手(31)の獲得調査をし、台湾・統一から海外移籍制度の行使を決めたスラッガー林安可外野手(28)の獲得も目指す。
投手ではソフトバンク東浜巨投手(35)がFA宣言したものの、広池本部長は「いまFAで資格を持っている人、少しずつ手を挙げる情報も入ってきていますけど、全て調査をしっかりしてますけど、今の戦力を鑑みて必要であれば我々も交渉に臨みます」と話すにとどめた。
今季はタイガースなどでプレーし、来季は日本球界復帰を目指す前田健太投手(37)については、獲得方針はない見込みだ。
◆今井達也(いまい・たつや)1998年(平10)5月9日、栃木・鹿沼市生まれ。作新学院3年夏の甲子園では最速152キロをマークし、54年ぶり2度目の全国制覇に貢献。16年ドラフト1位で西武入団。24、25年に開幕投手。24年最多奪三振。23年アジアチャンピオンシップ、25年強化試合(対オランダ)で日本代表。180センチ、80キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸1億8000万円。