「大相撲九州場所・2日目」(10日、福岡国際センター) 東三段目41枚目の岡田(23)=高田川=は美(伊勢ケ浜)と対戦…

 「大相撲九州場所・2日目」(10日、福岡国際センター)

 東三段目41枚目の岡田(23)=高田川=は美(伊勢ケ浜)と対戦。立ち合いから一気に前に出て突き出した。

 圧力が違った。立ち合いで当たると厳しい突きで一方的に攻め込んだ。「こんないい感じはない。体はメッチャいいです」と手応えを口にした。

 東海大柔道部出身の岡田。角界入りのきっかけとなった大学先輩の柔道金メダリストで、新日本プロレスのデビュー戦が来年1・4東京ドーム大会に控えるウルフ・アロンは今年、昨年と違い会場には訪れない予定。「追い込みで忙しいみたいです。前の方のチケットを取ってくれました」と、ドームでの応援を楽しみにしている。

 三段目で2勝に終わった名古屋場所のふがいなさで「火が付いた」と奮起し「幕下昇進、優勝を狙う」と気合十分の岡田。場所前は部屋の大辻ら幕下、関取と稽古を重ね今場所に備えた。師匠の高田川親方(元関脇安芸乃島)の指導で、腕立て伏せや相手を抱えてのスクワットなど、「人の体重を手で感じろ」と器具を使わないトレーニングを敢行した。

 岡田は「最初は意味が分からなかったが、器具と違って人は動く。(効果は)全然違いますね」と指導に感謝。柔道仕込みの投げは封印し、押し相撲を徹底する。「期待してもらったらうれしい」と、やる気に満ちていた。