「大相撲九州場所・初日」(9日、福岡国際センター) 大相撲九州場所の番付発表後に現役引退を決め、年寄「北陣」を襲名した…
「大相撲九州場所・初日」(9日、福岡国際センター)
大相撲九州場所の番付発表後に現役引退を決め、年寄「北陣」を襲名した元小結遠藤の北陣親方(35=本名・遠藤聖大)が早速親方として初業務を行った。
ネクタイ、紺色のジャンパー姿で花道で警備する姿に、SNSなどでは「うおお~警備の北陣親方が」、「花道警備の遠藤発見」、「これは警備してても行列ができる凜々しさ」、「ファン集まってきちゃうよ」、「やっぱカッコイイな」と反響を呼んでいた。
同日行われた引退会見では「まだ実感はありませんが、これから感じていくのかな」と語った。そして「もう一度土俵に戻るつもりでリハビリしていましたが、その中で気持ちが変わってきた。師匠からは『良く頑張った。お疲れ様』と言ってもらった。悔いは一切無い。いっぱいいっぱいやりました」とすがすがしい表情で語った。
遠藤は日大でアマチュア横綱に輝き、13年春場所で幕下10枚目格付け出しで初土俵を踏んだ。関取となった同年名古屋場所は14勝1敗で新十両優勝を果たし、翌秋場所では史上最速となる所要3場所での新入幕を果たした。三賞6回、金星7つ。幕内成績480勝482敗73休。生涯75場所で幕内69場所、十両4場所、幕下2場所。巧みな技術とセンスで土俵を沸かせ、ざんばら髪のまま幕内にスピード昇進。端正な顔立ちでCMに起用されるなど、当時は不祥事等で低迷していた大相撲人気の回復に貢献した。