新日本プロレスは9日、都内で記者会見を開き、来年1月4日の東京ドーム大会で引退するエースで社長の棚橋弘至(48)の対戦…

 新日本プロレスは9日、都内で記者会見を開き、来年1月4日の東京ドーム大会で引退するエースで社長の棚橋弘至(48)の対戦相手が、米AEWのオカダ・カズチカ(38)に正式決定したことを発表した。現AEW統一王者のオカダは8日に地元で行われた新日本安城大会に電撃登場し、棚橋最後の相手を名乗り出ていたが、約2年ぶりに古巣マットに上がることが決まり「しっかりとカネの雨を降らせて、(棚橋が負けて)涙の雨もたくさん降らせていただく」などと不敵発言を連発した。

 オカダは会見に登場すると、ポーズは取らずに報道陣のカメラに中指を立て、ふてぶてしく笑って挑発。「AEWのオカダ・カズチカです。(15年11月に)天龍(源一郎)さんと引退試合をしたときは昭和のプロレスが終わった感じがしたが、棚橋さんと東京ドームで何回もやっていたのは平成だったので、平成のプロレスを終わらせていきたい」と、かつてのライバルの介錯に自信をのぞかせた。

 前夜の安城大会では新日本時代の入場テーマ曲で登場し、かつてマネージャーを務めた外道とともに“レインメーカー”としてリングに立ったが、「昨日は過去の入場曲だったり外道さんがいたりもしたが、(懐古的な)エモさは終わり。AEWでは好き勝手やっているので、新日本時代のレインメーカーのイメージは昨日でおしまいかなと。金的(攻撃)しちゃうかもしれないし、金的から丸め込んで3カウントで情けなく終わってしまうかもしれない。AEWでこの1、2年やってきたものを見てもらえればいい」と不敵に笑った。

 2010年代に名勝負を繰り広げた元ライバルとは過去シングルマッチでオカダの9勝5敗3分けながら、東京ドーム大会では2勝1敗。「東京ドームの棚橋弘至は手ごわいので気を引き締める」とうなずきつつ、「自分の中でのベストバウトというか、一番忘れられない試合が東京ドームで棚橋さんに勝った試合なので、それを上回れるようにいい試合をして楽しみたい。いろんな意味で皆さんを泣かせたいなと。引退が寂しいんじゃなく、『もうオカダやめてあげてよ』ってくらいボコボコにしたい」と言い放った。

 一方、ようやく引退カードが決まった棚橋は「相手を引き受けてくれたオカダに感謝してます。ありがとう」と謝意を述べ、「(オカダは)全力を出し切れる相手なので、まだまだできるぞと思われて辞めるのか、棚橋もうボロボロだし仕方ないよなと思われてやめるのか、後者にならないように最高のコンディションで臨みます。しっかり勝ちたい」と決意を込めた。