「北条早雲杯争奪戦・G3」(9日、小田原) 松井宏佑(33)=神奈川・113期・S1=が最終2角から番手まくりを決めて…
「北条早雲杯争奪戦・G3」(9日、小田原)
松井宏佑(33)=神奈川・113期・S1=が最終2角から番手まくりを決めて1着。地元ラインの結束力を実らせて、21年以来2回目の小田原記念を優勝。G3は今年2月の奈良以来となる通算4回目。2着は和田真久留(神奈川)、3着は菅原大也(神奈川)が入り、表彰台を地元勢が独占した。
松井がラインの結束力を生かして1番人気に応えた。4車そろった地元勢に明確な作戦はなかった。先頭を受け持った郡司(浩平=神奈川)が「オレに任せて」と一言。号砲が鳴ると地元ラインは前受けを選択。郡司の迷いなき突っ張り先行に、松井は最終2角から番手発進。3番手の和田、4番手の菅原まで連れ込んで確定板を独占した。
「ラインのおかげ。視界が悪く、まくってくる選手の様子も分からない。後ろに2人がいるし、のみ込まれる前に踏んだ。ラインで決められて良かった」とレースを振り返った。
この優勝で賞金ランキングは13位まで上昇。地元・平塚グランプリ出場へ競輪祭の優勝だけでなく、準優勝でも出場の可能性が出てきた。「グランプリ出場は諦めていない。このまま調子を上げていい走りをしたい」。グランプリで郡司を1人にさせないためにも競輪祭優勝を全力で取りにいく。