新日本プロレスは9日、都内で記者会見を開き、来年1月4日の東京ドーム大会で引退するエースで社長の棚橋弘至(48)の対戦…

 新日本プロレスは9日、都内で記者会見を開き、来年1月4日の東京ドーム大会で引退するエースで社長の棚橋弘至(48)の対戦相手が、米AEWのオカダ・カズチカ(38)に正式決定したことを発表した。団体によれば、過去シングルマッチの対戦成績は棚橋の5勝9敗3分けで、うち東京ドーム大会では2勝1敗。現AEW統一王者のオカダは8日に地元で行われた新日本・安城大会に電撃登場し、棚橋の最後の相手を名乗り出ていたが、退団した24年2月以来約2年ぶりに古巣マットに上がることが決まった。

 オカダは会見に登場すると報道陣のカメラに中指を立て、ふてぶてしく笑って挑発。「AEWのオカダ・カズチカです。無事に26年1月4日、棚橋さんとの引退試合が決まった。(15年11月に)天龍(源一郎)さんと引退試合をしたときは昭和のプロレスが終わった感じがしたが、棚橋さんと東京ドームで何回もやっていたのは平成だったので、平成のプロレスを終わらせていきたい」と介錯に自信をのぞかせ、「まあ東京ドームでの棚橋弘至は手ごわかったので、気を抜かずにやっていきたい」と不敵に言い放った。

 一方、ようやく引退カードが決まった100年に1人の逸材は「まず、引退試合の相手を引き受けてくれたオカダに感謝してます。ありがとう」と謝意を述べた。2010年代に名勝負を繰り広げてきた元ライバルとのラストマッチに向けては「ここ数年、ずーっと(直接対決では)負けて、4連敗しているので、そして何より(オカダが)レインメーカーとして凱旋してきたときのレインメーカーショックから始まった物語なので、借りも返してない」と因縁を振り返りつつ、「なかなか引退試合で勝って辞めていく選手は少ないかな。でも僕は1人知ってますので。(オカダは)全力を出し切れる相手なので、まだまだできるぞと思われて辞めるのか、棚橋もうボロボロだし仕方ないよなと思われてやめるのか、後者にならないように最高のコンディションで臨みます」と決意を込めた。

 オカダの平成プロレス終焉(しゅうえん)発言を受けては、「平成を背負ってたんだなと。そういう風に言ってくれてうれしい」と意に介さず、「(引退ロードで)僕を超えていった選手がいっぱいいて引導はもらいすぎたので、在庫はあるので引導はもういらないですね」と冗談めかしながらも、最後の東京ドームに向けてボルテージを高めた。