「明治安田J1、広島3-0浦和」(9日、エディオンピースウイング広島) 浦和が深刻な得点力不足を抜け出せぬまま、完封負…

 「明治安田J1、広島3-0浦和」(9日、エディオンピースウイング広島)

 浦和が深刻な得点力不足を抜け出せぬまま、完封負けを喫した。直近8試合1得点で、試合後にはサポーターと選手が思いをぶつけ合うシーンもあった。

 試合は序盤こそ、浦和ペースで進んだものの、前半43分に失点すると、後半にも2失点。スコルジャ監督は「立ち上がりは準備通りのいいプレーができた」としながらも、「失点の場面以降は同じパフォーマンスを保つことができなかった。立ち上がりを除いたあらゆる場面でサンフレッチェが上回っていた。通常なら犯さないミスをおかして、失点につながり、それ以外にもサンフレッチェはチャンスを多くつくっていたので、勝利に値するチームだったと思います」と完敗を認め、相手をたたえるしかなかった。

 その中でも得点力不足が深刻でリーグ戦では8月22日・柏戦で2得点して以降、9戦連続1得点以下。この日も相手の牙城を崩すには至らず、「サンフレッチェはリーグ最少失点を誇るチームで、この3バックを破るのは簡単なことではありません」と指揮官は唇をかんだ。

 敵地を埋めた浦和サポーターからは『浦和の男ならプレイで声援を勝ち取れ』という横断幕が掲げられた。その中での完敗に試合途中からは浦和サポートからのチャントは途絶え、広島側の声援だけが場内にこだまする場面があった。試合後にはサポーターと選手がお互いに言葉をぶつけ合うシーンもあった。

 これで浦和は引き分けを挟んで2連敗。今季は残り2試合で14勝11敗11分けとなった。