「阪神秋季キャンプ」(8日、安芸) 阪神・才木浩人投手(27)が8日、球団がポスティングシステムを利用した今オフのメジ…
「阪神秋季キャンプ」(8日、安芸)
阪神・才木浩人投手(27)が8日、球団がポスティングシステムを利用した今オフのメジャー移籍を容認しないことを発表後、初めて取材に応じた。ポスティングについては多くを語らず、心境を明かすことはなかったが、視線はしっかりと来季へ向いていた。7日に誕生日を迎えた右腕は「いろいろ新しいものを取り入れたい」と、さらなるステップアップに向けてリスタートした。
先月31日に球団が今オフの“ポスティングNO”の方針を公にしてから8日、才木が初めて口を開いた。「ポスティングは基本的に球団の権利だと思うので、その辺はこっちから話すことはないかなと思います」。夢のメジャー挑戦は先延ばしとなったが、感情を悟らせることなく淡々と言葉を紡いだ。
「最優秀防御率」で自身初のタイトルを獲得して迎えたシーズンオフ。ポスティングは認められなくても、やるべきことに手を抜くことはない。来季へ向けて「もちろん準備してます」とキッパリ。「トレーニングも含めて、コンディションも今、いろいろやっています」と前向きな姿勢を見せた。
オフに入ってからも「基本的にずっと動いてます」と、SGLの室内練習場などでトレーニングを続けてきた。体を鍛えつつ、「日程を組みながら、疲れは残さないように」と自己管理も忘れない。「全体的にやることが多いので。ちょっと時間が足りないなと思ってる中での今なんで」。ゆっくりと羽を休める考えは毛頭ない。
「修正するところだったり、取り入れたいところもある。オフシーズン、自由な時間をもらっているんで、いろんなものを学んで、いろんな人と出会っていきたい」。タイトルホルダーになっても満足することなく、向上心にあふれる。特定選手への弟子入りは予定していないというが、「本当にいろいろ行くので。いろんなトレーナーさんのところに行ったり」と鍛錬プランの一端を明かした。
7日には27歳の誕生日を迎えて、畠らチームメートから祝福された。「大人になったなと思います。まあまあ普段から僕、大人な感じなんで。年とったなと思います」と才木節をさく裂させた。メジャーへの憧れはいったん胸にしまい込んで、気持ちを新たに“27歳の再出発”を切った。