ヤクルトは8日、村上宗隆内野手(25)の米大リーグ移籍のため、ポスティングシステムの申請を行ったと発表した。大リーグ機…
ヤクルトは8日、村上宗隆内野手(25)の米大リーグ移籍のため、ポスティングシステムの申請を行ったと発表した。大リーグ機構は全30球団に契約可能選手として通知。メジャー公式サイトによるとメッツやマリナーズら複数の球団が興味を示しているという。米メディアは早速、契約額を予想。日本人野手のMLB史上最高額となる総額1億ドル(153億円)以上は確実な情勢だ。
日本最強スラッガーをめぐる争奪戦の火ぶたがいよいよ切られる。ヤクルトが村上のポスティングを申請したことで、各球団の動きも本格化。交渉期間は米東部時間8日午前8時(日本時間同日午後10時)から12月22日午後5時(同23日午前7時)までで、村上は譲渡金を支払う意思を持つ全ての球団と交渉できる。
2022年の3冠獲得により「MURAKAMI」の名は米球界に一気に知れ渡り、23年WBCでの世界一貢献により、注目度はさらに高まった。メジャー公式サイトは「彼のパワーは本物」とスカウトの声を紹介。メッツやマリナーズ、フィリーズ、ヤンキース、レッドソックスなど複数の球団が興味を示しているという。
主要メディアのNBCスポーツはメジャー球団との契約を5年総額1億2000万ドル(約184億円)と予想。また、MLB情報サイト「トレード・ルーマー」は8年総額1億8000万ドル(約275億円)と予想し、移籍先にメッツ、レッドソックスなどを挙げた。
ESPN電子版は村上の打撃を「圧倒的な長打力」と表現。8年目の今季に関しては「腹斜筋の負傷により56試合の出場にとどまったが、それでも22本塁打、打率・273、出塁率・379、長打率・663という成績を残した。三振の多さ、特にストライクゾーン内での空振り率に懸念はあるものの、年齢と将来性の高さから、FA市場では争奪戦になると見られている」と報じた。
米経済誌フォーブスはドジャース、ヤンキース、メッツ、マリナーズなど有力候補に挙げ、「獲得球団は少なくともヤクルトに1690万ドル(約26億円)を支払う必要がある」とした上で、契約額にも言及。日本人野手のMLB史上最高額は3年前に吉田正尚がレッドソックスと結んだ5年9000万ドル(当時約124億円)だが、「MURAKAMIはそれを楽々と上回るはずだ。どのチームが獲得するにせよ、契約するためには1億ドル(約153億円)以上を支払うことになるだろう」と伝えた。