「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第3日」(8日、瀬田GC北C=パー72) 首位と2打差の4位から出た鈴木愛(…

 「女子ゴルフ・TOTOジャパンクラシック・第3日」(8日、瀬田GC北C=パー72)

 首位と2打差の4位から出た鈴木愛(31)=セールスフォース=が6バーディー、2ボギー、1ダブルボギーという出入りの多いゴルフながら、70で回り、トップと4打差の5位と優勝戦線に踏みとどまった。荒木優奈が65をマークし、68で回った米ツアー通算6勝の畑岡奈紗と通算15アンダーで首位に並んだ。1打差の3位に山下美夢有がつけた。

 どたばたのスタートも跳ね返した。鈴木は終わってみれば2打伸ばし、首位と4打差。今大会6年ぶりのVを狙える位置で最終日を迎えることになった。

 「来る時間を間違ってて、それに気づいていなくて。コースに着いたらキャディーさんに『(スタートまで)1時間切っているよ』と言われて」

 スタート前の鈴木の通常ルーティンは1時間30分をかけて入念にショット、アプローチ、パターの調整を入れる。ところが、この日は「40分くらい。アプローチなんて10球ほどポンポンやるくらい」で、慌てて仕上げてティーイングエリアに向かうはめになった。

 9月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子から、10月の延田グループ・マスターズGCレディースまで、5戦連続で予選落ちしており、前週は完全休養に充てた。それまでの自己ワーストは3戦連続(4度)。調子の悪さを物語る数字だが、休養がプラスに働いた。

 初日から着実にスコアを伸ばし、3番185ヤードのパー3では、5番ユーティリティーでのティーショットがピン下15センチに落ちるスーパーショットで楽々のバーディーを奪った。体が温まってきた後半は5バーディー。ダブルボギーとなった17番パー4も「2打目、ショットはすごくよかったけど、フライヤーして奥のバンカー。悪いところがなくてのダボだった」と言うから、不調は完全に拭い去ったようだ。

 パターは数年ぶりに手にしたタイプで、感触もいい。グリーンで自信を持つだけに「いいショットを増やしていければ」4打差逆転の可能性は大きく広がってくる。