「大相撲九州場所」(9日初日、福岡国際センター) 大相撲九州場所は9日に福岡国際センターで始まる。2場所連続6度目の優…
「大相撲九州場所」(9日初日、福岡国際センター)
大相撲九州場所は9日に福岡国際センターで始まる。2場所連続6度目の優勝を狙う横綱大の里(二所ノ関)は8日、福岡市西区の部屋で最終調整した。デイリースポーツ評論家で元横綱武蔵丸の武蔵川親方は優勝争いの中心は大の里としたが「引いた時のケガが怖い」と心配していた。
◇ ◇
優勝争いの中心は大の里だろうね。体の大きい人が強く当たって前に出る-。結局それが一番強い。左手の使い方を意識していたようだけど、得意の右をさらに磨くことを考えた方がいいと思う。
優勝した先場所は体をうまく使えていた。問題は調子が良くない時、引く癖が出るところだ。引いた時のケガが怖い。大の里の場合は足首が少し心配に思うんだ。
豊昇龍は先に攻め続けることだ。体が大きくないので、相手に相撲を取られると苦しい。左上手を取って投げを打つのが好きな力士だけど、大の里に敗れた先場所の優勝決定戦のように、上体が起きる恐れがある。立ち合いで当たって、前みつを狙ってほしい。頭をつけなくてもいいから、低い形を先につくる意識を持てば良くなるよ。
安青錦は自分の形ができてきた。大関にはやがて上がるだろうが、今場所は優勝しても昇進させない方がいい。昔は関脇から勝ち星がカウントされるくらいに厳しかったので、苦労させた方がいい。立ち合いが変わらず弱いんだ。相手の当たりも弱いから助かっている。当たって1歩前に出たい。2歩出られたら、もっと強くなるよ。
ロンドン公演の時差ぼけが稽古に影響する力士がいると聞くけれど、僕が現役の頃は影響なかったな。相撲でホノルル、パリ、ドイツ、カナダにも行ったけれど、食事や睡眠はなるべく日本時間と同じにして、飛行機では水をたくさん飲んで寝た。今もハワイに帰る時は同じようにするから、時差ぼけに苦しんだことはないんだ。ロンドンでの過ごし方が、場所に影響するかもしれないね。
九州は食事がおいしいから楽しみが多い。肉ばかりだったけれど、最近は魚をおいしく食べるようになったな。