「フィギュアスケート・NHK杯」(8日、東和薬品ラクタブドーム) 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)10位…

 「フィギュアスケート・NHK杯」(8日、東和薬品ラクタブドーム)

 女子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)10位の北京五輪代表、樋口新葉(24)=ノエビア=はフリー115・12点、合計168・27点だった。

 右足甲の怪我を抱える中で、冒頭のダブルアクセルからの3回転トーループを着氷。続く3回転ルッツ、3回転ループも成功させた。後半の3回転ルッツで転倒、3回転-2回転の連続ジャンプが2回転-2回転となるミスはあったが、しっかりと滑り切った。

 今季限りで現役引退を表明しており、これが最後のNHK杯。フィニッシュポーズを解いた後は氷に倒れ込んだ樋口。観客の声援に応えながら、感極まった表情を浮かべた。

 演技後は「完璧な状態ではない中での試合だったので、滑り切れるか不安があった。何とか滑りきれてよかったなという気持ちです。来週の試合に向けていいスタートが切れた」とうなずき、ファンの大歓声に「ここまで日本代表として戦ってこれてよかった。また恩返しできるような結果を残していきたい」と語った。

 樋口はGP2戦目で第5戦スケートアメリカに出場する。