今週の日曜日は、京都競馬場でみやこステークス(GIII・ダート1800m)が行われます。 11年以降の京都ダート18…

 今週の日曜日は、京都競馬場でみやこステークス(GIII・ダート1800m)が行われます。

 11年以降の京都ダート1800mで行われたみやこS(計10レース)をみると、前走で2番人気以内の支持を集めていた馬が8勝2着7回3着7回で複勝回収率は111%と優秀な成績を残しています。昨年のみやこSで11番人気2着だったアウトレンジ、9番人気3着のロードアヴニールも前走は2番人気以内。

 前走で人気になっているのは近況に優れた点のある馬と言えます。近況で好調な成績を残している馬はそれだけ勢いがあるとも言えますので、高い能力だけでなく活気があることも、みやこSで好走するためのポイントのひとつと言えるかもしれません。今年のみやこSも前走で高い支持を集めている人気薄の馬には注意が必要になりそうです。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走ハンデ戦に出走かつ斤量が2キロ以上増えた馬(ただし、前走1着馬は除く)
[0-0-0-10]複勝率0%
該当馬:サイモンザナドゥ
※特に言及のない限り、データは11年以降の京都ダート1800mで開催されたみやこS(計10レース)を対象にしています。

 上位人気が予想されるサイモンザナドゥが該当しました。

 データ対象のみやこSでは、前走でハンデ戦に出走し、その時から斤量が2キロ以上増えた馬は苦戦傾向にあります。馬券に絡んだのは前走で1着になっていた馬のみとなっています。

 前走で1着になっている馬は斤量が2キロ以上増えたとしても、勝った勢いを生かして好走することがあるのでしょう。ただし、前走で2着以下に敗れた馬については、勝った勢いというのがありません。加えて、前回から斤量が2キロ以上も増えていますので、パフォーマンスが向上する要素に乏しい馬とも言えます。むしろ、前走から斤量が増えることでパフォーマンスが落ちる危険性すらあります。

 該当馬に挙げたサイモンザナドゥの前走はハンデ戦のシリウスSに斤量55キロで出走し2着。今回のみやこSでの斤量は57キロと2キロも増えますので、過去の傾向から過度な期待はしない方が賢明かもしれません。

 また、前走は相手や展開に恵まれた可能性も否定はできません。前走の3着馬と4着馬は次走でオープン特別に出走し勝ち切れていません。加えて、前走で先着を許したホウオウルーレットは追い込んで勝った馬であり、サイモンザナドゥ自身もレース序盤は中団に控えていました。そして、どちらも人気薄で上位に来ていますので、差し馬に向く流れだったことも好走要因のひとつとして考えられます。前回に関しては様々な面で恵まれた感がありますし、着順ほどの評価は与えにくい印象を受けます。

 今回は重賞で好走している馬が多数出走していますし、メンバーレベルは前回よりも格段に上がっている印象です。前走から斤量が増えることも考えると、今回のサイモンザナドゥに多くを望むのは酷かもしれません。人気で妙味も薄そうですし、配当的には本馬を軽視するのが最も有効な策になるのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。