元ヤクルトの宮本慎也氏(55=日刊スポーツ評論家)が8日までに公式YouTube「解体慎書」を更新。現役選手たちのキャリ…
元ヤクルトの宮本慎也氏(55=日刊スポーツ評論家)が8日までに公式YouTube「解体慎書」を更新。現役選手たちのキャリア観やFA制度の在り方について私見を述べた。
宮本氏は「今は生涯1チームで終わるというのは流行らないと思っていて。昔は1チームで終われるというのはすごく幸せなことで。僕も幸せだと思ったんですけど」と、自身の現役時代との価値観の変化を指摘した。
そのうえで、「いろんなところを経験している方が引き出しや知識も増える。実際にどうしても指導者をやりたい思いがある選手はいろんな球団に行った方がいいですよ。例えば6球団行ったら6球団のOBなので。縁もゆかりもないみたいのがなくなるわけですよね。僕はほぼほぼ縁もゆかりもないので。あちこち行った方が声がかかりやすいと思う」と、ヤクルト一筋で現役を終えたレジェンドながら、多球団経験のメリットを語った。
また、制度上、FA宣言に踏み切る際の難しさにも理解を示した。「FAするのって、うわさレベルで動いていかないといけないので。宣言残留があると思い切っていきやすいから、ある程度確約がほしいですよね」と、選手が移籍を検討する上での現実的な事情を明かした。
さらに人的補償制度についても持論を展開。「人的補償はやめた方がいいですよね」とキッパリ。さらに「自分の権利で動くFAで他の人にも迷惑がかかる。当然チャンスになる人もいるが、今は現役ドラフトをやっているのでいらないかなと。もう1度制度の改革は必要」と述べ、FA制度見直しの必要性を訴えた。