「侍ジャパン強化合宿」(7日、宮崎) 野球日本代表・侍ジャパンの強化合宿2日目が7日、サンマリンスタジアム宮崎で行われ…

 「侍ジャパン強化合宿」(7日、宮崎)

 野球日本代表・侍ジャパンの強化合宿2日目が7日、サンマリンスタジアム宮崎で行われ、広島・森浦大輔投手(27)が“必殺仕事人”に名乗りを上げた。10日の広島との練習試合では、タイブレークを想定したケースで登板する予定。来春のWBCメンバー入りへ、適応力の高さをアピールする。

 日の丸を背負っても、ポーカーフェースは崩れない。シーズン中、ピンチの場面で何度も見事な火消しを見せてきた森浦が、侍ジャパンでも自身の役割を全うする。「言われたところで投げて、結果を残したい」とシンプルな言葉に思いを込めた。

 最高のアピール機会が用意された。10日に行われる広島との練習試合で、WBC本戦を見据えたタイブレークを想定した場面での登板が決定。「やったことないです」と言いながらも、表情は崩さない。今季は途中から抑えを任され、12セーブをマーク。数々のピンチをねじ伏せてきた左腕が、侍のマウンドでもクールに結果で応える。

 井端監督も「中継ぎは非常に大事になってくる。1イニングを任せられる投手が1人でも多いと優位に進められる」と強調。今合宿メンバーの中で、左のリリーフは森浦のみ。貴重な戦力として、指揮官の中継ぎ構想に名を連ねているのは間違いない。

 この日は合宿初のブルペンに入り、23球を投じた。滑りやすいとされるWBC球についても「もう慣れてきて問題ない。あとは出力を上げていくだけ」と対応に自信をのぞかせる。捕手を務めた若月も「カーブとチェンジアップの軌道が独特。丁寧に投げていた」と高評価を与えた。鯉の守護神が“必殺仕事人”として、侍リリーフ陣を支えていく。