「侍ジャパン強化合宿」(7日、宮崎) 野球日本代表「侍ジャパン」が7日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-…

 「侍ジャパン強化合宿」(7日、宮崎)

 野球日本代表「侍ジャパン」が7日、「ラグザス 侍ジャパンシリーズ2025 日本-韓国」(15、16日・東京ドーム)に向け、宮崎市内で強化合宿2日目を終えた。森下翔太外野手(25)=阪神=は「真面目に立ち振る舞っても自分らしくない」と、チームの盛り上げ役「熱男」襲名に名乗り。元祖でもある松田宣浩野手総合コーチ(42)も、牧との“中大コンビ”にムードメーカーとしての役割を期待した。

 晴天のグラウンドで森下の明るい声が響く。中大の先輩・牧と2人、じゃれ合う姿はおなじみの光景。連鎖するように周囲に笑顔が広がる。国内外から一流選手が集い、一発勝負の国際大会を戦う侍ジャパン。現役時代から代表常連だった松田野手総合コーチは言う。

 「国を背負い、日の丸を背負って戦う中で、(盛り上げ役を)できない人が『やれ』と言われても無理。森下選手、牧選手は、そういう雰囲気を持って無意識にやる選手だからこそ、ムードメーカーになり得る」

 元祖が期待する「熱男」の継承。「勝っていればいいが、苦しい時、いかにベンチが熱くというか、元気に活気があるというのは絶対に大事」と、経験を踏まえた持論を展開する。「静かに野球をしていても日本代表は面白くない。熱くいきましょう!!」と鼓舞した。

 森下もチーム結束の重要性、自身に求められる役割を理解する。「雰囲気作りは必要。チームが乗ってきた時に(相手も)止められなくなったりというのもある」とうなずき、ムードメーカーとしても貢献を誓う。「和やかというか、自分が真面目に立ち振る舞っていても、あまり自分らしくないと思うので」。熱く戦う覚悟はできている。

 この日、シートノックでは右翼に就いた。高い守備力に加え、一辺約7センチ伸びた拡大ベースは走塁で追い風。「すごくプラスに捉えられる。自分の良さがもっと出れば」と語る。日本シリーズ第3戦で1点を追う六回、モイネロから二盗を決めるなど隙を突く走力も魅力だ。バットだけじゃない。守備に走塁、声でもWBCメンバー入りを猛アピールだ。