WEリーグのマイナビ仙台は8日にアウェーで広島レジーナと対戦する。前節まで12試合を消化した時点で5勝5分け2敗で4位。…

WEリーグのマイナビ仙台は8日にアウェーで広島レジーナと対戦する。前節まで12試合を消化した時点で5勝5分け2敗で4位。最下位に沈んだ昨季からの巻き返しを図る今季、前半戦を好成績で走っている。

須永純監督(50)は「しっかりとしたトレーニングの積み重ね、コンディション面の徹底ができていること」を好調の要因にあげた。今季から栄養士による体組成(脂肪、筋肉、骨、水分)の数値の管理やフィジカルコーチによる強い体づくりを徹底。昨季から積み上げてきた「組織的な守備」を継続して取り組み、「速く走れない、簡単にかわされてしまうといった昨季に比べ、今季はそこでボールを取り切れている」と「インテンシティ(強度)と戦術、両面での成長」に手応えを感じている。

「迷いなく動けるようになったことはトレーニングの結果だと思いますが、負けていたとしても選手たちが信じて取り組んでくれていたことが、今の結果につながっているんだと思います」と選手たちの気持ちの強さも評している。

個の躍進も好調な理由の1つだ。昨季C大阪ヤンマー在籍時、日本人最多の11ゴールをあげ、今季から3季ぶりに復帰した矢形海優(25)は「プレッシャーもあった中で、きれいに決めようという気持ちもあって」と開幕から5試合ノーゴールと結果が出ない時期があった。そんな時、有町紗央里コーチからの「泥くさくやっていい」という言葉に意識が変わった。

9月14日の広島戦で今季初ゴール。開幕当初よりも連係が深まって攻撃のバリエーションも増え、初ゴールを皮切りに7試合で4ゴールをあげている。「納得はいってないですけど、ここでじれずにどんどんゴールを狙って、点数を積み重ねていければ良いなと思います」。さらなる高みを目指していく。