日本ハム石井一成内野手(31)が7日、保有している国内フリーエージェント(FA)権を行使することを表明した。この日、球団…

日本ハム石井一成内野手(31)が7日、保有している国内フリーエージェント(FA)権を行使することを表明した。この日、球団に申請書を提出した。

秋季キャンプが行われているエスコンフィールドで取材に応じた石井は、FA宣言に至った理由を明かした。決め手は「年齢」と「タイミング」だった。

国内FA権を取得した30歳シーズンの昨季は68試合出場で打率2割3分4厘、4本塁打、18打点をマークし、1000万円増の推定年俸4000万円の単年契約でサインしていた。

31歳シーズンの今季は二塁手として108試合に出場し、打率2割5分9厘、6本塁打、30打点をマーク。「去年残留させてもらって、今年試合に出させてもらって(年齢は)31になったので行使するタイミングかなと。32でするより、いいのかなと思った」と説明した。

さらに他球団の評価を聞く絶好のタイミングだということも理由のひとつして挙げた。「ファイターズからは、いい提示をしていただいて本当に感謝をしていますし、でも自分の権利があるので。権利を行使できるタイミングっていうのは、ほんとに今だと思った。他の球団からはどう見えてるのかなっていうのは気になったので、そこを聞いてみたいという思いで提出しました」と話した。

石井の推定年俸4000万円は人的補償が必要のないCランクとみられる。球団は宣言残留も認める方針。「残ってほしいっていうことは最初に言っていただいた。戦力として見ているっていうことは言っていただいたんで、ほんとにうれしいことですし、ほんとに残りたい気持ちもあるので。その中で、使える権利を使おうかなっていう感じです。(他球団も交渉に)来ていただければ、ありがたいです」と今後は国内全球団からオファーを待ち、半紙を聞きたい考えだ。

去就の決め手としては「一番は出場機会。試合に出れないと、ほんとに面白くないので。そういうところはウチの球団(日本ハム)にも伝えたいですし、そういうところも交渉していければなと思います」と話した。

◆石井一成(いしい・かずなり)1994年(平6)5月6日、栃木県生まれ。作新学院で2年夏から3季連続で甲子園出場。2年夏は4強、3年夏は主将として8強。早大では1年春からリーグ戦に出場。3年春に遊撃のレギュラーをつかみベストナイン獲得。16年ドラフト2位で日本ハム入団。通算743試合出場、打率2割2分3厘、28本塁打、156打点。182センチ、86キロ。右投げ左打ち。