「箱根駅伝・予選会」(18日、陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園) 各校上位10人の合計タイムで10校が本大会(来…
「箱根駅伝・予選会」(18日、陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園)
各校上位10人の合計タイムで10校が本大会(来年1月2、3日)の出場権を手にした。10位の立大は、本大会を逃した11位法大とは17秒差で4年連続31度目の出場を決めた。1位の中央学院大は10時間32分23秒で、2位の順大に12秒差をつけて出場権を獲得。山梨学院大、日大、東海大、東農大、神奈川大、大東大、日体大も予選を通過した。本大会は前回総合優勝の青学大などシード10校とオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが走る。
「6位東農大」と発表され、大喜びする仲間たち。エース前田和摩(3年)は大きく息を吐き、うなずいた。1秒差で本戦出場を逃した昨年は欠場。「ひたすら食らいついて、1秒でも前へ、と粘った。ほっとした」と振り返った。
昨年6月の日本選手権後に肺気胸で入院。退院後は本来の走りを戻せず、苦しんだ。チーム1位で全体14位のタイムをたたき出すまで復調し「走りでチームを引っ張るのが自分の役割。やるべきことはできた」と胸を張った。
2月に長距離専門の選手寮が新築され、管理栄養士による食事提供が始まった。惜敗の経験も加わり、小指徹監督(61)は「選手の意識が変わった」と話す。前田を「本来の走りでなくても、さすがだな」と称賛。直前に左足を痛め、状態は3割ほどだったという。
前田は「走りたいのは(エースがそろう)2区。留学生にも果敢に勝負にいく」ときっぱり。復活走を新年に刻む。