「箱根駅伝・予選会」(18日、陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園) 各校上位10人の合計タイムで10校が本大会(来…
「箱根駅伝・予選会」(18日、陸上自衛隊立川駐屯地~国営昭和記念公園)
各校上位10人の合計タイムで10校が本大会(来年1月2、3日)の出場権を手にした。10位の立大は、本大会を逃した11位法大とは17秒差で4年連続31度目の出場を決めた。1位の中央学院大は10時間32分23秒で、2位の順大に12秒差をつけて出場権を獲得。山梨学院大、日大、東海大、東農大、神奈川大、大東大、日体大も予選を通過した。本大会は前回総合優勝の青学大などシード10校とオープン参加の関東学生連合を加えた21チームが走る。
滑り込みでの箱根切符に、選手たちの目にはうれし涙があふれた。立大が前回2区7位だったエースの馬場賢人(4年)を欠く中、10位に滑り込んだ。高林祐介監督(38)は「力は出せていた」とうなずきながらも「やっぱり、まだまだ一人一人は高めていかないと」と目線を次に向けた。
チームトップでゴールしたのは3年生の原田颯大(3年)。「馬場さんにここまで頼っていた部分もあった。自覚と責任を持って臨めた」と、予選会出場選手の中でハーフマラソン日本勢トップの記録を持つエースの分まで踏ん張った。
馬場の欠場は約1週間前に決まった。脚のコンディション不良が原因。大事を取っての措置だったというが「僕抜きでも箱根に行けるチームだと思っていた」と馬場。懸命に箱根路を目指して走るチームメートの姿に、馬場の目にも光るものがあった。
『初紫貫徹』。立教カラーの「紫紺」の色を入れ、チーム全員で決めたスローガンだ。今年の箱根駅伝で13位に終わり、10位以内のシード権を取れなかった悔しさから始まった1年。そのことを忘れないため、この四字熟語を選択し、一丸となって目標の舞台へレールをつないだ。
高林監督は「本戦(の目標)はシード。全体のレベルアップをしっかりやっていきたい」と言った。本番まで約2カ月。上位を目指し、全力でタスキをつなぐ。