「ナ・リーグ・優勝決定シリーズ、ドジャース5-1ブルワーズ」(17日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平投手(31)…

 「ナ・リーグ・優勝決定シリーズ、ドジャース5-1ブルワーズ」(17日、ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(31)が打者として1試合3本塁打、投手では七回途中無失点で勝利投手となった。今シリーズの最優秀選手(MVP)に選ばれ「出来過ぎだった」と振り返り、「今日はおいしいお酒を飲んでください」とファンに呼びかけ喝采を浴びた。佐々木朗希投手(23)は九回に登板し、1回を1安打無失点で試合を締めた。大谷との主な一問一答は以下の通り。

  ◇  ◇

 -ワールドシリーズに進出。

 「本当に素晴らしいゲーム。素晴らしいチーム相手に勝ち切ることができた」

 -投打にハイパフォーマンスだった。

 「今日決めるんだという気持ちで、みんな臨んでいたと思う。終始、いいゲーム運びができた」

 -投球では七回途中まで10三振を奪った。

 「七回、やっぱり投げ切りたかったんですけど、嫌な流れの中で(救援した2番手の)ベシアが素晴らしいピッチングをしてくれたので、本当に助けられた」

 -今日は投手として三振を奪うか、打者として本塁打を打つか、どちらが楽しかった。

 「どちらも最高の気分で、声援が力になりました」

 -ドジャースの野球を見せつけた。

 「本当に、全員で勝ち切ったものだと思うので、あと4つ、全力で勝ちにいきたいですし、皆さん、今日はおいしいお酒を飲んでください」

 (スタンドから大歓声)

 -世界の子供たちに対してメッセージを。

 「ドジャースという素晴らしいチーム、みんなが一丸となっている試合を見て、『野球面白いな』って思ってくれたらうれしい」

 (試合後の会見)

 -登板日に打撃でも活躍。

 「登板の日なので先発投手の役割をこなしたいという気持ちで入った。(打撃で)今日の試合以外は僕も苦戦していた。僕ら左打者が打てない日は、右打者がしっかり仕事をしてくれる日が多いので、チームとしてバランスが大事」

 -登板日は打てない傾向だったが調整は。

 「ここ数日いい感覚では打てているとは思っていた。投げている試合が少ないので、数字の偏りが少し出やすいとは思う」

 -投球内容に関して、今日は何がうまくいったのか。

 「ブルワーズ打線は一人一人が目的を持って打席の中で力を発揮してくる打線。いいゲームプランを持って、捕手のウィル(スミス)としっかり合わせていけたのが良かった」

 -ワールドシリーズまで1週間空く。

 「休みを挟めるのはすごくいいこと。(レギュラーシーズンとは)1試合の重みが違う。みんな、疲労がたまっていると思うし、ゲームがない中でいかに実戦の感覚を養っていくかも課題。そこが難しい」

 -ロバーツ監督はもう大谷選手に驚かされないと言っていたが、今日の活躍にやはり驚いたと言っていた。自分自身で驚くことは。

 「まだ振り返りができていないので、これから見返して、いいところ悪いところを探したい。全体的には出来過ぎだったのかなと思っている」

 -投打同時出場してきた試合で上位に入るパフォーマンスだった。

 「トータルで見たらそうなのかなとは思うんですけど、七回はランナー2人を残して帰ってきている。そこを抑え切れれば完璧だった」

 -短期決戦でもMVPは初めて。

 「巡り合わせなのかなと思っている。たまたま今日みたいな試合が来てくれて僕がもらいましたが、ここに来るまでの3試合が一番大きかった」