<東京女子プロレス>◇18日◇後楽園ホールプリンセスタッグ王者の上原わかな(30)が初防衛に成功した。上福ゆき(32)と…
<東京女子プロレス>◇18日◇後楽園ホール
プリンセスタッグ王者の上原わかな(30)が初防衛に成功した。
上福ゆき(32)との「オーバーイーツ」でまなせゆうな・凍雅組を撃破、無事に「配達完了」した。初ベルトの時は、上福の3カウントで勝利を手にしていたが、今回は同期入団の凍雅との激しい打撃戦を制して、自らの手でリングに沈めた。
9月の大田区大会で中島翔子・ハイパーミサヲ組を破って頂点に立った。直前の試合で前歯を折りながらもリングに立ち続ける執念を見せた。上原にとって初めてのベルト。簡単に渡すわけにはいかなかった。「王者」になって1カ月、周囲の環境も変わり、ベルトの重みを感じるようになった。「ケガもできないし、これまで以上に体のケアをするようになった」という。
ベルト獲得の自分へのご褒美は「キャリーケース」を購入した程度。特にぜいたくはしていない。それはこのベルトが通過点であることを意味する。海外で活躍する中邑真輔やイヨ・スカイにあこがれを抱く。もちろん団体の先輩でもある山下実優や伊藤麻希もリスペクト。夢は「世界のスーパースター」&「世界一食べられるプロレスラー」と公言しており、どこまでも敵を“食べ続け”突き進むのみだ。
新たな芸能事務所に所属し、30歳を迎え充実の日々を送っている。「プライベートよりもプロレスや仕事をしている方が楽しい」。練習後でもほぼ毎日SNSを更新。ファンと“ふれあう”時間を大事にしている。ベルトを取った際には「(ベルトを持って)バラエティーに出たい」と話していた。「まだ出ていないんですよ~」と話す上原。出演が決まるまで手放すわけにはいかない。【松熊洋介】