<明治安田J1:G大阪0-5柏>◇18日◇第34節◇パナスタ5ゴールでガンバ大阪を撃破した柏レイソルは、リーグ初先発した…

<明治安田J1:G大阪0-5柏>◇18日◇第34節◇パナスタ

5ゴールでガンバ大阪を撃破した柏レイソルは、リーグ初先発したDF山之内佑成(22=東洋大在学中)が右サイドで躍動した。

右ウイングバックで出場し、前半7分に右サイドで受けてMF小泉佳穂へ短くのパス。これを受けた小泉が一気にゴールへ向かい、先制点を奪った。このプレーを山内は「ファーストプレーでいい流れに持っていけたので良かった」と振り返った。

3-0の後半6分には右から中央に入ってセカンドボールを拾ってマイボールにしたところからDFジエゴのゴールが生まれ、同26分には右サイドから斜め前のDF原田亘へ出したパスから、チーム5点目につながるPKを獲得。いずれも記録こそついていないが、3点に絡む活躍で大勝に貢献した。

大学3年だった昨年6月に、26シーズンからの柏加入が内定。特別指定選手として今季リーグ1試合、ルヴァン杯2試合に出場。東洋大のメンバーとして出場した天皇杯4回戦では、J1連覇中のヴィッセル神戸と対戦。その試合でも一時同点となるゴールをアシストするなど結果も出してきた。

そんな中で与えられたリーグ初先発の機会。左サイドを主戦場とする山之内にとって慣れない右サイドでのプレーに「まだぎこちなさがある」と苦笑いしながらも、質の高さをピッチで証明した。

試合を振り返って「チームが5-0で勝てたことは良かったけど、個人的には最後のクオリティーのところで課題が残った」と満足していない様子だったが、リカルド・ロドリゲス監督はこの日のパフォーマンスを絶賛。「慣れているポジションではないが、攻守にわたって今日も素晴らしいパフォーマンスをしてくれた。サイドでの上下動ができて、動き続けることができる選手で技術もある。守備だけでなく攻撃においても素晴らしいパフォーマンスをしてくれている。若い選手なので、試合を重ねることでさらに成長してくれる」と、さらなる成長を期待した。

優勝争いの中での重要な一戦で出番を得たことは、より大きな刺激となった。22歳の大学生は「こういう舞台でやれていることは自信にもつながる。長所であるアップダウンはもっとやっていきたい」とこの日以上のハイパフォーマンスを見せていくことを誓った。【永田淳】