<明治安田J1:G大阪0-5柏>◇18日◇第34節◇パナスタ柏がアウェーでG大阪に5-0で大勝し、首位鹿島との勝ち点差を…

<明治安田J1:G大阪0-5柏>◇18日◇第34節◇パナスタ

柏がアウェーでG大阪に5-0で大勝し、首位鹿島との勝ち点差を3に縮めた。前半7分にMF小泉佳穂(29)の今季7点目で口火を切ると、前半だけで3得点。後半にも追加点を挙げ、最後は途中出場FW細谷真大(24)のPKでゴールラッシュを締めくくり、残り4戦での逆転Vへ望みをつないだ。残留を争う横浜は今季リーグ最多4ゴールで浦和を破り、降格圏との勝ち点差を2に広げた。

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最初から最後まで、柏は止まらなかった。細かく立ち位置を変えながらボールを動かし、失っても素早い切り替えで奪い返してG大阪を圧倒。攻守一体となった戦いで5ゴールを挙げながらも、2得点に絡んだMF小泉が「もう少し取りたかった」と話すほど、貪欲に戦い続けた。

想定外の戦いも、確かな積み上げがある柏に影響はなかった。「(G大阪が)4バックだと予想して準備してきた」と明かしたロドリゲス監督は、メンバー発表後に相手が3バックだと判明すると、短時間でプラン変更を伝達。「新しいものではなく、コンセプトを共有しただけ」としたが、それで22年5月札幌戦以来の5得点につなげられたのは、就任1年目ながら指揮官の考えがチームに落とし込めているからこそだ。

鹿島との勝ち点差を3とするだけでなく、9だった得失点差も4まで接近させる大きな勝利。小泉は「また少しリアリティーが出てきた。今までは得失点差(が不利)で見えなかったけど、今日でそこでの優勝も見えてきた。非常に大きな1試合になった」。14年ぶり2度目のリーグ制覇へ、柏がさらに勢いを増した。【永田淳】