<東京女子プロレス:後楽園大会>18日◇東京・後楽園ホールメインイベント(第9試合)でプリンセス・オブ・プリンセス王座戦…

<東京女子プロレス:後楽園大会>18日◇東京・後楽園ホール

メインイベント(第9試合)でプリンセス・オブ・プリンセス王座戦が行われ、王者の渡辺未詩(25)が17分49秒、旋回式ティアドロップ(変形フェイスバスター)で挑戦者愛野ユキ(30)を仕留め、初防衛に成功した。

序盤から2人は激しいぶつかり合いを展開。場外ではユキが未詩をタックルで吹き飛ばして、イスにたたきつけ、未詩もユキを担ぎ上げてコーナーにぶつけて反撃。さらにエプロンの角にユキの背中を激突させて痛めつけた。

中盤になるとユキがランニング・セントーン、コーナー2段目からのフライングショルダーなどを次々に決めて、ベルトへの強い思いを示す。だが未詩も王者として黙ってはいない。ユキをロープに振り、戻ってきたところをガッチリと両腕でホールド。そのまま開花式ジャイアントスイングでぶん回す怪力ぶりを見せつけた。

その後も一進一退の攻防が続いたが、ユキは終盤、エルボー合戦で打ち勝つと、ブルドッキングヘッドロック、そしてヴィーナスDDTを決めた。だが未詩はUBV(ダブルアーム式変形サイドバスター)をさせず、ティアドロップをお見舞い。

最後はユキの背中にレーザービーム(投球フォームでたたき込むチョップ)を浴びせ、走ってきたユキにカウンターのパワースラム。正面からのレーザービー、そして旋回式ティアドロップへとつなげて、死闘に終止符を打った。

未詩は試合後「防衛1回目、無事勝ちました。また一段と私がプリンセス・オブ・プリンセスになったということで、ここから、ただでさえプリンセス・オブ・プリンセスなのに、どんどんどんどんこのベルトと一緒にもっともっとキラキラ輝いていきたいなっていう気持ちが強くなってます」と満面の笑み。

11月9日後楽園大会で行われる次回防衛戦では“ジ・アルティメット・アスリート”J-ROD(33)と戦うことが決定済み。NJPW出身でAEW参戦経験もあるJ-RODについて、未詩は「めっちゃムキムキそうだし、身長も高そうだし結構、私のやりづらいタイプではありそうだなって。ここから1カ月ありますか? 1カ月ない! 1カ月ない! 頑張りますめっちゃ頑張ります」と意気込んだ。

そして自由奔放なプリンセスはこの日もまた、最後に「明日(19日)、お誕生日なんですよ。今、めっちゃめでたいじゃないですか。防衛できて、明日誕生日で。あのー、バースデーソング聴きたいんですけど、歌ってもらえますか?」と笑顔で記者にむちゃぶり。歌を聴くと満足そうな笑みを浮かべて「知らない、その歌(笑い)。ありがとうございました! 防衛するぞー!」と叫んで上機嫌でロッカー室へ消えていった。

▼愛野ユキのコメント 「また負けたぜー。くっそ、3度目は正直とか言った過去の人は何言ってんだ。3度目の正直ないじゃん! こんなに頑張ったのに。マジで(未詩は)バケモンなんだけど。バケモン未詩プリンセスだっけ? 未詩デレラだっけ? はい、もうプリンセスでいいですよ。未詩はプリンセスです。バケモン界のプリンセスです」