<東京6大学野球:明大9-2早大>◇第6週第1日◇18日◇神宮明大が早大に快勝し、5季ぶりの優勝に王手をかけた。今秋ドラ…

<東京6大学野球:明大9-2早大>◇第6週第1日◇18日◇神宮

明大が早大に快勝し、5季ぶりの優勝に王手をかけた。

今秋ドラフト上位候補の毛利海大投手(4年=福岡大大濠)がエースの意地を見せた。「優勝決定戦で負けてからこの日のためにやってきた。(伊藤)樹には1回も勝てていない。点を取ってもらうまでは粘ろう」。春は優勝決定戦で早大に敗れて涙をのんだ左腕。決意のマウンドだった。

初回からテンポよく投げ込み、凡打の山を築いた。7回3安打2失点の好投。戸塚俊美監督(61)は「毛利が先に点を与えずに、0でいってくれた。これが一番大きい」とうなずいた。

打線も強力援護した。4回2死一、三塁から岡田啓吾内野手(3年=前橋育英)の適時打で先制。2死満塁から押し出し死球で追加点を挙げると、なおも2死満塁から4番小島大河捕手(4年=東海大相模)の適時打でさらに2点を奪った。打者一巡の猛攻でこの回一挙4得点。試合の主導権を握った。

6回には岡田の1号ソロと榊原七斗外野手(3年=報徳学園)の2号2ランで3点を追加。伊藤樹をマウンドから引きずり降ろした。9回にも無死一、二塁から3連打で2点を加えた。

小島は「(伊藤樹)はいいピッチャー、明大打線も気合が入っていた。積極的に振れて、しっかり見極められたことがいい点数の取り方につながった」と振り返った。