<高校野球秋季近畿大会:東洋大姫路4-1近大新宮>◇18日◇1回戦◇さとやくスタジアム和歌山1位の近大新宮が初戦で東洋大…

<高校野球秋季近畿大会:東洋大姫路4-1近大新宮>◇18日◇1回戦◇さとやくスタジアム

和歌山1位の近大新宮が初戦で東洋大姫路(兵庫3位)に敗れ、来春センバツ出場は厳しい見通しとなった。

智弁和歌山など県内の強豪を撃破した攻撃力が、この日はふるわず。9安打を放つも1点どまりで、産屋敷秀信監督(58)は「やっぱりチャンスのときの1本がね」と、相手エースの下山大翔(ひろと=2年)に要所を締められ、本塁が遠かったことを悔やんだ。ともに勝ち上がれば次戦は近大付(大阪2位)との「近大対決」の可能性もあった。「(予選で)勝ち上がっていくたびに連絡を取り合っていました。昨日も『お互いしっかり頑張りましょう』と連絡をしたんですけど」と残念がった。

エースで主将の西島大波(だいご=2年)は8回7安打4失点。3回から6回に相手打線を無安打に抑える力投も、0-2の8回に4安打を浴びて決定的な2点を奪われ、力尽きた。「東洋大姫路は1人1人すごく体が大きくて、甘いコースにいくと初球からすごいスイングをしてくる」と相手打線の重圧を振り返った。

西島の兄、一波(いっぺい)さんは大阪桐蔭の捕手で、17年センバツ決勝で決勝では初となる代打本塁打を放って優勝に貢献した。甲子園の頂点を知る兄から「チームをこういうふうに動かしていった方がいい」といった助言を受けてきた。兄の優勝を甲子園で見届けた経験を持つ西島は「夏こそ」の思いを強く持って、秋の戦いを終えた。