◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 2日目(17日)◇日光カンツリー倶楽部 (栃木)◇7238yd(パー70)…

◇国内メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技 2日目(17日)◇日光カンツリー倶楽部 (栃木)◇7238yd(パー70)◇晴れ(観衆2027人)
石川遼が首位と3打差のイーブンパー8位で決勝ラウンドに進んだ。ピン位置次第でささいなミスも許されない難セッティング。雨の初日は攻守のメリハリさを心掛け、徹底したマネジメントで「72」と我慢した。青空が広がったこの日は4バーディ、2ボギーの2アンダー「68」でスコアを戻した。

初日と「基本的には攻め方は変えなかった」と言い、冷静なジャッジを心掛けて戦略を組み立てた。前半4番(パー5)は2オン狙いから60yd残った3打目をピン奥3mにつけてバーディ先行。8番は左から10mのロングパットを流し込み、アウトで2つ伸ばした。
後半13番(パー5)は1W、3Wと好ショットで繋げて2オンに成功。2mのイーグルパットはカップ手前で左に切れてバーディとなったが、「きのうは左にミスしてショットでチャンスを作れなかったホール。いい攻め方が今日はできた」と満足した。今週は普段は許容範囲にしない30ydが残るバンカーショットもOKにして、タフさをしのぐメンタルを心掛ける。「いいショットをバーディにつなげられて。アンダーパーでプレーできたし、順位も上げられた」と納得のいく表情を見せた。

開催90回目のナショナルオープンは優勝者に従来の「全英オープン」に加えて、「マスターズ」の出場権も付与されるようになった。また「日本プロゴルフ選手権」、「日本シリーズJTカップ」に加え、3つ目の日本タイトルもかかる。2008年、09年、23年と3度の2位がありながら優勝に届いていない本大会に「最終日の優勝争い」を狙い、高いモチベーションで臨んでいる。

コース攻略のキーポイントに考えるのは、グリーン周り。この日は最終18番でアプローチを寄せきれずボギーに終わった。「ウェッジがもうちょっと…。パッティングが良くないところもある。まだまだ半分なので上位の選手の名前も変わっていくと思うので、その中にしっかり自分も入っていけるようにしたい」。2サム1ウェイになるムービングデーは、2013年マスターズ覇者のアダム・スコット(オーストラリア)と同組。最高の形で週末に突入する。 (栃木県日光市/石井操)