<国内女子ゴルフ下部ステップアップ・ツアー:ECCレディース>◇日刊スポーツ後援◇最終日◇17日◇兵庫・北六甲CC東C(…
<国内女子ゴルフ下部ステップアップ・ツアー:ECCレディース>◇日刊スポーツ後援◇最終日◇17日◇兵庫・北六甲CC東C(6502ヤード、パー72)◇賞金総額2000万円(優勝360万円)◇晴れ、気温24・4度、北の風4・1メートル◇観衆1429人
プロ15年目の仲宗根(なかそね)澄香(33=Sky)が5バーディー、1ボギーの68で回り、通算12アンダーの204で下部ツアー6年ぶり、通算5勝目を飾った。最終18番のバーディーで大混戦の戦いに終止符を打った。1打差2位に大須賀望(23)、アマチュア勢では14歳の岩永梨花が8位、2週連続Vを狙った16歳の後藤あいは17位。
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最終18番で約1メートルのバーディーを沈めた仲宗根は「入れたら優勝だけど、自分が逃げてしまいそうな瞬間が(これまで)たくさんあった。逃げないと決めて打った」。通算12アンダーに伸ばし、11アンダーで先にホールアウトしていた大須賀を1打差で制した。
最終日は4人が首位に並んで出て、途中で5人になる大混戦。前週は所属先のSkyレディースで優勝争いの末に5位に終わり、リベンジを果たした。
20-21年は日本女子オープン3位など、レギュラーツアーで約4800万円も稼いだ。だが近年は「若い頃のような、フレッシュで熱い気持ちがない自分を感じていた」。シードも失ったが、ツアー6勝の穴井詩(37)ら先輩が活躍する姿に「年齢を言い訳にできない」。今季は途中で長尺パターにも挑戦した。
今年1月には、宮崎で偶然ながらアマチュアの後藤あい(兵庫・松蔭高)と合同合宿をした。
前週に16歳で史上7人目のアマチュア優勝を飾った高校2年だが、抜群の飛距離に「素直にすごい選手と思い、私もリスペクトしていた。この先、すてきな未来が待っているんだろうなと思っていた」。無限大の可能性に驚き、自らのパワーにも変えた。
この優勝で来季のレギュラーツアー前半戦の出場資格を懸けた予選会(QT)に、1次を免除され、最終ステージから臨めることになった。「来季へ、今週やりきったのはつながるはず」。常にゴルフを最優先にし「(結婚は)したいと思っています。相手が見つかれば…」と笑う大ベテランは、もう1度最高の舞台で輝くつもりだ。