日本バスケットボール協会(JBA)の強化委員長を新たに務める伊藤拓摩氏(43)が17日、都内で行われた就任会見に出席し…

 日本バスケットボール協会(JBA)の強化委員長を新たに務める伊藤拓摩氏(43)が17日、都内で行われた就任会見に出席し、「身が引き締まる思い。みなさんの熱い想いを引き継いで、この仕事を全うしたい。短期的な目標は、5人制、3人制、男女、全てのカテゴリーで28年ロサンゼルス五輪に出場すること。そのためにも最高の一体感をJBAとして作り出すかがキーになる。最強のチーム、最強の一体感を作りたい」と所信表明した。任期は2年。

 現在はBリーグ長崎ヴェルカ代表取締役社長・GMも務めており、兼務することになる。打診当初は業務量増加の不安もあったが、島田慎二BリーグチェアマンがJBA会長に就任することが後押しになった。直接の連絡も交わし、「会長が兼任だと断れない。やっていくしかない」と覚悟を決めたという。

 今季の日本代表活動ではアジア杯が行われ、女子は銀メダルを獲得したが、男子はベスト8に届かず。パリ五輪でかなわなかった五輪1勝を見据える上で厳しい結果に終わった。

 男子は11月に2027年ワールドカップアジア1次予選予選と台湾戦が行われる。2028年ロサンゼルス五輪の出場権にも関わる重要な大会だ。八村塁(レーカーズ)、河村勇輝(ブルズ)の海外勢招集について、伊藤強化委員長は「コントロールできない部分がある」と受け止めつつ、「トム(・ホーバス)ヘッドコーチとも話しをして、11月は大事になる。絶対に勝ちたい雰囲気をチームとして作っていくかが大切」と気を引き締めた。