プロボクシング元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(30=志成)が「現役引退」から「進退保留」となっている心境を口にした。…
プロボクシング元WBC世界フライ級王者・比嘉大吾(30=志成)が「現役引退」から「進退保留」となっている心境を口にした。17日、東京・江東区のWOWOWでエキサイトマッチSP(20日午後9時、WOWOWライブで放送)の収録に参加。7月30日、横浜BUNTAIで同級正規王者アントニオ・バルガス(28=米国)に挑戦し、12回判定引き分けした映像をチェックしながら試合を振り返った。
バルガス戦後は王座獲得ならず「引退します」と表明していた比嘉だったが「進退保留ということで」「明言を避けた、はいいですね」と気持ちの変化を明かした。
昨年9月の武居由樹(大橋)戦で僅差判定負け、今年2月の堤聖也戦、今回のバルガス戦は引き分けと3試合連続の世界挑戦で王座獲得ならなかった。収録を通じ、今回のバルガス戦をあらためて目を通し「手数だったのかな、パンチのもらい方なのかな、見ても(勝てなかった理由探しは)難しいですね」と苦笑した。現在も世界ランキングではWBA2位、IBF10位にランクされており、4戦連続の世界挑戦のチャンスも十分にある立場。比嘉は「プロモーターの方に聞いておいていただけますか。4戦連続はないですかね?と」とちゃめっ気ちゃっぷりの笑顔を浮かべた。
ただしジムワークをしていないのが現状で「まだやるんだと思われていると思うが、トレーニングはしていません。今後はとりあえずウオーキングとか、散歩からですかね」と練習状況も説明していた。【藤中栄二】