スターダムからメキシコ遠征に出ている葉月(28)とコグマ(27)は16日(現地時間)、滞在2日目を迎え、前日同様、精力的…
スターダムからメキシコ遠征に出ている葉月(28)とコグマ(27)は16日(現地時間)、滞在2日目を迎え、前日同様、精力的に動いた。午前中は女子のルチャ練習に初参加。ウルティモ・ゲレーロ指導のもと、ルチャドーラたちに加わり、本格的なルチャ練習を教わった。
終了後、葉月、コグマに対して、メキシコのメディアによる共同会見が開かれた。2人への関心の高さを示すように、新聞、雑誌、ニュースサイトなど約20社のマスコミが参加した。主な質問と回答は次の通り。
-昨日の「CMLLインフォルマ」でおふたりはメキシコのスタイルを吸収したいといってましたが、どんなものを学んだり、やってみたいと思いますか
葉月「日本では、タバタやシルエタだったりと、ちょっとだけルチャの選手と当たっただけで、本当に一部に過ぎなかったと思っています。ルチャって本当にいろんなテクニックが必要だと思うので、メキシコにいる機会の間にすべての経験を日本に持って帰るくらいの勢いで過ごしたいと思います」
コグマ「私のルチャに対してのイメ-ジは回る、飛ぶというイメージがあります。私は飛ぶことが好きなので、いろんなところから飛びたいなって思っています」
-メキシコで1対1で戦うとすれば誰と戦いたいですか
コグマ「ダーク・シルエタともう1度試合をして今度こそ決着を着けたいと思います」
-これまで日本でタバタとは対戦済みですが、メキシコにはさまざまなタイプの選手がいます。彼女たちとどんな戦いをしていきたいですか
葉月「今まで日本で経験してきたちょっとしたルチャというのはなかったかのように、一回気持ちの中でリセットして、新しいものをすべて吸収していきたいなと。日本に来日してくれて戦った選手から得たものはまだまだ一部に過ぎないと思っているので、どんな選手とも戦ったものを吸収していきたいです」
コグマ「17日アレナメヒコはベテランの選手、18日のアレナコリセオは新世代の選手、とそれぞれ異なるタイプの選手たちとの対戦と聞いています。どっちもタイプが違う選手だからこそ、私は楽しむしかないです。ベテランと言われている人たちがどれだけすごい技を持っていて、それを食らうのか、新世代と言われている選手たちがどれだけ勢いがあるのか、それを感じながら楽しみたいです」
-まだおふたりは試合していないですが、実際にルチャと接してみての感想をお願いします。またこれからもメキシコに来てみたいと思
いますか
葉月「そうですね、先ほど、ルチャの練習に初めて参加させていただいて、吸収しなきゃいけないことが多すぎると実感したので、何回もメキシコに来て、もっともっと知りたいなと思います」
コグマ「私も今回は試合が中心だと思うんですけど、もし次に来れるなら毎日、練習したいなと思います。ルチャって学ぶことがたくさんあって1回じゃ覚えきれないので、何回も練習して、自分のものにしたいので、次、来る時があれば長期で来たいなって思います」
-ルチャリブレと、メキシコそのものでそれぞれ好きなことを教えてください
葉月「ルチャといえば、飛んだり跳ねたり、つねにメリーゴーランドのように回転しているイメージがあって、それがとても華やかに感じます。メキシコはタコスやステーキが有名と聞いているので、それを食べてみたいのと、あとこれからの期間が死者の日になると聞いているので、町がどのように変化していくのか、それが楽しみです」
コグマ「ルチャはマスクマンがたくさんいるので、いろんな衣装が見れるし、マスクが見れる。マスクマンって素顔がわからないので、ヒーロー感があります。だから、そのなかでお気に入りのマスクを見つけたいなっていうのと、メキシコそのものに関しては街並みが好きです。テレビやドラマや映画で見た街並みと一緒だー、って思います」
-今日、リングに上がって練習されたと思うんですけど、リングから見た客席の風景はどうでしたか
葉月「アレナメヒコの広さと客席の数は本当にすごいから、ここにどれだけのお客さんが来るんだろう、どれだけの歓声を浴びるんだろうっていうのが楽しみなのと、通路の上のほうにちっちゃいリングがポツンとあったりして、これもアレナメヒコの当たり前の風景なのかなって思いました」
コグマ「アレナメヒコの第一印象は日本の両国国技館と感じが似ているなって。それと客席に傾斜が結構あったので、お客さんは見やすいんだろうなって。でも、見やすいっていうことは見られていうことだから、それを意識して試合したいと思います」
-今回、グランプリで対戦するメキシコ選手についてどう思いますか
葉月「初対戦を楽しみたいと思ったので、あえて事前に何も調べずに来たんですけど、このグランプリは日本人対メキシコ人という国籍的な戦いにもなると思います。グランプリは日本人の優勝者もいないので、私がこのCMLL日本女子のベルトを持っている以上、優勝して『世界の葉月』になりたいなって思います」
-おふたりはタッグチームで活躍されていますが、CMLLにも女子のタッグベルト
があるので、挑戦してみたいと思いますか
コグマ「タッグはもちろんタイミングが合えば狙っていきたいです。日本ではスターダムのタッグのベルトを何回も巻いている人たちは私たちしかいないし、ほかの団体のベルトも巻いてきたので、もちろん世界のベルトを狙っていきたいです」
-今回のグランプリで日本人は4人いることについて有利だと思いますか
葉月「まず言語が通じることは有利だと思います。メキシコ人が知っている日本語は一部でしょうし、難しい言葉はわからないと思うので、それは有利に働くのかなって思います」
コグマ「あと、元スターダムという括りで白川未奈とテクラの2人がいるので、そこで4人がまとまることも有利だと思います」
-たとえば、白川未奈選手が味方だと思っていても、敵になることもあると思いますが、そこについては
葉月「それは頭にしっかり入れて自分たちも戦っていきたいなと。優勝者は1人しかいないので。最初は味方で一緒に戦っていても、後々残っていけば敵にはなると思うので、そこはしっかりと。そして優勝を目指します」
会見後、17日のアレナメヒコ大会で対戦するマルセラも登場し、FWC(2人のタッグ名=FUKUOKA W CRAZY)とのフォトセッションも開かれ、お開きとなった。
その後、アレナメヒコ内にて、メキシコのテレビ局「エスタジオ・デポルテス」の番組に出演。リポーターから「スペイン語の曲で知っている曲を歌ってください」と質問され、「デスパシート」と2人が答え、少しだけ歌を披露する場面も見られた。
そして夜には、プライベートでメキシコで活躍する日本人女性ボクサー・中井麻美から表敬訪問を受けて交流を深めるなど、試合前日から充実した一日となっ
たようだ。
またFWC絡みのカードとして、発表済みの17日アレナメヒコ、18日のアレナコリセオに次いで、19日以降の3大会についても以下のように発表された。
▼19日アレナメヒコ 葉月&コグマ&カンジ対キラ&タバタ&カンデラ
▼20日アレナプエブラ 葉月&コグマ対テッサ・ブランチャード&スカディ
▼21日アレナコリセオ・デ・グアダラハラ 葉月&コグマ対キラ&メタリカ
これにより、17日のアレナメヒコから21日のアレナコリセオ・デ・グアダラハラまで5連戦となることが決定。5日間、メキシコ各地を回り、24日アレナメヒコでの「Grand Prix de Amazonas2025」を迎える。FWCのメキシコでの戦いがいよいよ幕を開ける。