ヤクルト岩田幸宏外野手(28)がレギュラー定着へ“広角打法”で勝負していく。「全方向に打てるようになるのが一番いいと思う…

ヤクルト岩田幸宏外野手(28)がレギュラー定着へ“広角打法”で勝負していく。

「全方向に打てるようになるのが一番いいと思う。逆方向ばかりでなく、しっかり引っ張りたい時は、引っ張りにいけるスイング、体の使い方を覚えていきたい」とテーマを持って取り組んでいく。

今季はキャリアハイとなる126試合に出場した。持ち味の俊足を生かし、中堅から左翼方向に押っつける打撃で規定打席には及ばずも、打率2割6分6厘、出塁率3割2分2厘を残した。バットを短く握り、内角球は巧みにカット。追い込まれても、簡単には倒れず、相手に球数を投げさせる場面も多かった。

粘り強さは変わらず追求しつつ、同時に内角球を狙って引っ張る技術を磨いていく。胸元を付いてくる球に対し、時にファウルで逃げ、時に強く右翼方向に飛ばす。「粘り」と「強打」の両立を目指し、バットを振り込む。

犠打成功率、守備での球際の強さなども課題を持ちながら取り組む。より確実性を求め、意識を高める。「レギュラーを取りたい。塩見さんも帰ってきますし。並木も元気になるので、ここからが勝負になると思います」と決意を宿す。今季の経験を着実にステップアップにつなげる。