「JERA CSセ・ファイナルS・第2戦、阪神5-3DeNA」(16日、甲子園球場) サヨナラの瞬間、阪神・藤川監督の…
「JERA CSセ・ファイナルS・第2戦、阪神5-3DeNA」(16日、甲子園球場)
サヨナラの瞬間、阪神・藤川監督の笑顔がはじけた。劇的アーチを見届けると同時にベンチを出てバンザイ。ナインとともに森下を出迎え、両手で抱き寄せて熱くハグした。
「チーム全体が我慢強く戦いながら、チャンスをつくりながら行きましたけど、やっぱり最後は全国のタイガースファンも応援しているでしょうから、自分たちの計り知れないパワーが働きますね。森下、すごいですね」
しびれる延長戦を制し、CS突破へ王手。いつも冷静な将も、さすがに喜びを隠しきれない。午後10時を過ぎ、鳴り物応援がなくなった中、虎党の声援を勝因に挙げた。
大一番で虎の底力を見せつけた。前夜の勢いそのままに初回に2点を先制。だが、才木が四回に牧に勝ち越しソロを被弾。劣勢の展開となったが、天が味方してくれた。「ちょうど才木の登板が終わったところの雨でしたから。天気に恵まれたというか、うまく付き合えた」。1点を追う五回の攻撃前に雨が強まり、47分間の中断。仕切り直しとなると、徐々に虎のペースを取り戻した。八回に同点に追いつき、サヨナラ勝ちにつなげた。
森下、佐藤輝、中継ぎ陣…。ヒーローは数えればきりがない。藤川監督は「言葉がないと言いますか、明日またゲームがありますから」。アドバンテージを含めて3勝。難敵・ケイを打ち崩し、一気に日本シリーズへの切符をつかみ取る。