<セ・CSファイナルステージ:阪神5-3DeNA>◇第2戦◇16日◇甲子園虎の主砲・佐藤輝明内野手(26)がCSで輝いた…
<セ・CSファイナルステージ:阪神5-3DeNA>◇第2戦◇16日◇甲子園
虎の主砲・佐藤輝明内野手(26)がCSで輝いた。1点を追う8回1死一、二塁。DeNA4番手伊勢の初球、甘く入った132キロフォークを振り抜くと打球は一、二塁間を破った。二走近本が同点のホームを踏むと、超満員のスタンドが揺れた。
「良かったです。(狙いは)言えないですけど。しっかり1球でね。いいバッティングできたと思います」
初回1死二、三塁では先発竹田の2球目149キロ直球を詰まりながらも左前に運ぶラッキーな一打で先制点を呼び込んだ。CSでは初の3安打猛打賞をマーク。前日初戦を含め8打数4安打2打点、打率5割を刻んだ。昨年までCSでは通算13試合、打率1割6分3厘と苦戦。今季は40本塁打、102打点で、初タイトルの本塁打王、打点王を獲得。1年前とはひと味違う虎の主砲がCSでも勝負強さを光らせた。
10月2日の今季最終ヤクルト戦(甲子園)からCSファイナルまで実戦は12日間遠ざかった。当初はみやざきフェニックス・リーグで調整出場予定が、台風接近の影響で回避。代替の11日に甲子園シート打撃でデュプランティエの150キロ直球をバックスクリーン左に運んだ。先発ローテ投手との本気対決で不測の事態もプラスに転換。1点を追う8回守備では1死二、三塁のピンチで、山本の三ゴロで三走を素早い動きで封殺し二走の進塁を許さない好プレーでディフェンス面でもチームを救った。
打点王3度獲得し、今季限りで現役を引退した中日中田翔内野手(36)がナイター中継のゲスト解説で大絶賛。日本ハム、巨人、中日で主軸を務めた和製大砲は「(40本塁打をシーズン)最終戦で決めるのは、スター性というか“持っています”ね」。3戦目のDeNA先発は今季対戦成績が防御率0・85と虎打線が苦手にしているケイ。佐藤輝は今季打率2割5分と牙をむいた。“持っている”主砲がケイ攻略の先陣役を務める。【伊東大介】