<プロレスリング・ノア:後楽園大会>16日◇東京・後楽園ホール“反骨の暴拳”“ミスターめんどくさい”などの異名を取ってき…
<プロレスリング・ノア:後楽園大会>16日◇東京・後楽園ホール
“反骨の暴拳”“ミスターめんどくさい”などの異名を取ってきた拳王(40)が、今度は“ミスターうさんくさい”に変身した。
拳王は11日の両国大会で、これまでずっといがみ合ってきた丸藤正道とタッグを結成。棚橋弘至(新日本プロレス)&清宮海斗組に敗れたものの、試合後「このままでは終われねえだろ。丸藤君、これからも組んでやっていこう」とタッグ継続を直訴していた。
そして拳王はこの日の6人タッグで丸藤&谷口周平と組み、チーム2000Xのマサ北宮&杉浦貴&タダスケと対戦。10分15秒、丸拳(拳王のPFSと丸藤のネックツイストを同時に浴びせる合体技)をタダスケに浴びせ、拳王が3カウントを奪って勝利した。
試合後のバックステージでは拳王が「やっぱスーパースター丸藤君と組んだら、誰でも強くなれる! これは俺は身に染みた。今日はどうもありがとう!」と、手のひら返しで歯の浮くようなコメントを連発。「Xでも丸藤君の最高のギャグ、飛び出したよな! チャマン(マサ北宮)とチェアーマン(タダスケ)。めちゃくちゃ面白え! イスを使うからチェアーマン! 俺も今後、丸藤君に学ばさせていただきます」などと最後までうさんくさい賛辞が続いた。
「俺たち、もっともっと道を切り開いていこう!」という拳王に、半信半疑の丸藤が「信用していいんだな?」と聞くと、拳王は「当たり前でしょ!」とうなずいた。だが丸藤は最後まで拳王を100%信用することはできず、拳王が去った後は、微妙な表情のままバックステージで立ち尽くした。