<国内女子ゴルフ下部ステップアップ・ツアー:ECCレディース>◇日刊スポーツ後援◇第2日◇16日◇兵庫・北六甲CC東C(…

<国内女子ゴルフ下部ステップアップ・ツアー:ECCレディース>◇日刊スポーツ後援◇第2日◇16日◇兵庫・北六甲CC東C(6502ヤード、パー72)◇賞金総額2000万円(優勝360万円)◇曇り時々雨、気温23・1度、東南東の風2メートル◇観衆1393人

14歳のアマチュア岩永梨花(兵庫・塚口中2年)が、逆転優勝へ首位と2打差6位につけた。3バーディー、1ボギーの70で回り、通算6アンダーの138。16歳の後藤あい(兵庫・松蔭高2年)に続く2週(試合)連続アマチュア優勝となれば、下部はもちろん、レギュラーツアーを含めて日本女子ツアー史上初の快挙となる。首位は通算8アンダーで平岡瑠依(25)ら4人が並んだ。

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4打差4位から出た14歳の岩永は、スコアを2つ伸ばして首位に2打差に迫った。「ショートパットがまだ入ってくれているから、アンダーで回れている。ショットが後半、暴れまくっていた。これでしっかりついてくれたら、優勝争いできると思う」。取材に対応し、冷静に自己分析した。

フェウエーキープ率は2日連続の約57%、パーオン率は約61%にダウンするなどショットの不調を、パットなど小技でカバー。それでも、15番パー3ではピン20センチにつけるスーパーショットで、この日3つ目のバーディー。雨の中、一喜一憂せず淡々とプレーした。

1週前は16歳の後藤が下部ツアー史上7人目のアマチュア優勝を飾ったばかり。その後藤だが、この日は首位と8打差41位に停滞。代わりに飛びだした中学2年は「(優勝)したいんですけど、そこまで欲張らずに、自分のゴルフができればいい。あまり緊張はしない」と自然体だ。

2週連続でアマチュアが優勝すれば、日本女子ツアー史上初の快挙になる。

先週のレギュラーツアー、スタンレー・レディースでは、大阪桐蔭高2年の姉杏奈(16)がホールインワンで賞金100万円を獲得、プロ顔負けの9位でベストアマを獲得した。

2人は7月、米サンディエゴでの世界ジュニア選手権に出場し、姉が15~18歳の部、妹が13~14歳の部で日本代表史上、初の姉妹同時優勝を飾っている。今度はプロツアーで話題を奪う活躍ぶりだ。

「(姉とは)昨日、自宅で会いました。(スタンレーの件は)何も言ってなかったです(笑い)」

アマチュアとして日本の歴史を変えそうな岩永姉妹。今週は3学年下の妹が主役になりそうだ。

◆岩永梨花(いわなが・りんか)2011年(平23)7月14日、兵庫・尼崎市生まれ。4歳でゴルフを始め、現在は尼崎市立塚口中2年。ドライバーの平均飛距離は約215ヤード。25年日本女子アマチュア選手権20位、日本ジュニア選手権女子12~14歳の部優勝(姉杏奈は23年大会優勝)。154センチ。