左膝の手術からの復帰を目指す広島黒原拓未投手(25)が、本格的に投球練習を再開した。今季5月2日に「左膝外側半月板の縫合…

左膝の手術からの復帰を目指す広島黒原拓未投手(25)が、本格的に投球練習を再開した。今季5月2日に「左膝外側半月板の縫合手術」を受け、登板ゼロに終わった。長いリハビリの末、今月上旬に傾斜の低いマウンドで投球練習を再開。2度の試運転をへて、14日には通常のブルペンで投げ込みを行った。「ここまでは順調だと思います。投げた感覚も悪くない。自分としては(秋季)キャンプに行けるようにと思ってやっています」。ランニングメニューの強度も上がり、今後も週に1、2度のブルペン投球を予定する。

昨季は自己最多53試合に登板して4勝3敗、3ホールド、防御率2・11をマークした。飛躍が期待された今季はマウンドに立つこともかなわなかったが、悔しさをぐっとこらえてリハビリを続けてきた。並行してきたウエートトレーニングの成果もあり、上半身は一周り大きくなった。

今秋キャンプは参加人数を減らして「質と量」を求める方針だけに、復帰間もない黒原の参加は不透明なところだ。それでも復帰へのカウントダウンを着実に歩む姿は、チームにとって明るい材料。「来年は戦力になれるようにしっかり準備していきたい」。秋季キャンプ参加に意欲を示しつつ、今季の悔しさをぶつける来季のために準備を進めていく。【前原淳】