東北福祉大は苦しみながらも逆転Vを果たした。東北学院大に17年秋以来、16季ぶりとなる勝ち点を献上。仙台大からも勝ち点を…

東北福祉大は苦しみながらも逆転Vを果たした。

東北学院大に17年秋以来、16季ぶりとなる勝ち点を献上。仙台大からも勝ち点を挙げていた東北学院大の後塵を拝していたが、最後の最後にまくった。

春季リーグを制し、大学日本選手権では全国制覇を果たした。高岡新時内野手(3年=龍谷大平安)は「どこのチームも福祉に勝つという気持ちで来ていたのが伝わっていた」という。山路哲生監督(59)の「それを跳ね返すぐらいの力じゃないと秋は勝てない」の言葉を思い出し、切り替えた。「とにかくネガティブじゃなく練習からポジティブに。みんな前向きに捉えて一丸になっていました」と高岡。再び結束した王者はやはり強かった。

高岡が「また全国で戦えるように。チームを引っ張っていけるようになりたい」と意気込めば、エース桜井頼も「最後はみんなに助けられたので、自分らしい投球でチームを勝ちに近づけられるように」と話した。【高橋香奈】

◆表彰 仙台6大学野球秋季リーグは全日程を終了。各賞が発表され、最高殊勲選手賞は東北福祉大・桜井頼之介投手(4年=聖カタリナ学園)が受賞。仙台大・平川蓮外野手(4年=札幌国際情報)が本塁打(4=東北福祉大・小島慎也外野手と同数)と打点(22)の打撃2冠に加え、最多盗塁賞(13)に輝いた。最優秀投手は東北学院大・堀川大成投手(4年=東日本国際昌平)、首位打者は打率4割5分2厘で東北学院大・奥山蓮外野手(4年=聖光学院)。