J3アスルクラロ沼津は19日にホームでFC大阪戦と対戦する。15日は裾野市内で調整。約1時間半のメニューで汗を流した。鈴…

J3アスルクラロ沼津は19日にホームでFC大阪戦と対戦する。15日は裾野市内で調整。約1時間半のメニューで汗を流した。

鈴木秀人監督(51)は14日に行われた日本代表対ブラジル代表の試合をテレビで観戦。3-2で逆転勝ちした歴史的な一戦から、チーム浮上へのヒントをつかんだ。

指揮官は「前からいく姿勢でリズムを作った。代表は(沼津と)同じシステムだし、参考になった」。2点を追う後半は前線からのハイプレスが奏功し、試合をひっくり返した。さらに、リードを奪ってからも相手への圧力を緩めなかった。沼津は前節金沢戦で先制するも、3失点。「守ってやられるのと、前からいってやられるのでは違う」と、守備意識の改善を選手に求めるつりもだ。

この日の練習でもボール保持者へのプレスを強調した。鈴木監督は「攻守両面で前にいく意識をさせたい」。攻守の切り替えも参考になったといい、「あのレベルでもやっているから、僕らはもっと徹底しなければいけない」と強調した。

自身は96年アトランタ五輪でブラジルを破る「マイアミの奇跡」で守備の要としてフル出場。「僕らはただ引いて守っていただけ」と振り返ったが、「今回の勝利は全く意味合いが違う。本当にすごいと思う」と刺激を受けた。チームは現在も最下位で残り7試合。勝利だけが求められる次戦に向け、「勝つだけ」と言い切った。サムライブルーのように、勇敢な姿勢で2試合ぶりの白星をつかむ。【神谷亮磨】